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午後3時のドルは149円後半へ小幅反落、底堅さ指摘する声も

2024年10月18日(金)15時56分

 10月18日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の149円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 18日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の149円後半で取引されている。2カ月半ぶりの高値に上昇し、心理的な節目でもあった150円台に乗せたことで、短期筋を中心に売りが優勢になったという。

ドルは朝方の150円前半から、午後には149円後半まで下落した。久々の高値圏では実需の売りも出たもようだが、節目の150円を上抜けたことで「目先は200日移動平均線のある151円付近がターゲットになる」(FX会社関係者)との見方から、下値では押し目買いが強まったという。

前日海外で急落したユーロも、2カ月半ぶり安値の1.08ドル前半から半ばへ持ち直した。しかし、0.25%の利下げを実施した欧州中央銀行(ECB)ラガルド総裁の会見はハト派的との受け止めが優勢で、買い上がる勢いは限られた。「利下げ期待が後退し続けている米国との格差が鮮明」(外銀アナリスト)という。

みずほ証券チーフFXストラテジストの山本雅文氏は、最近のドル高/円安は、米利下げ期待の後退に加え、石破茂首相が日銀の追加利上げに慎重なスタンスへ変化したことがもたらした、とした上で「ここから先は今後出てくるデータ次第」との見方を示した。

市場では、最近のドル高の一因として、米大統領候補トランプ氏の支持率がハリス氏に肉薄していることを指摘する声もあった。「政治関連はヘッドライン(見出し)1本で思惑が広がり、相場も大きく変動しかねない」(国内金融機関のトレーダー)という。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 149.88/149.89 1.0843/1.0844 162.52/162.54

午前9時現在 150.11/150.12 1.0828/1.0829 162.55/162.57

NY午後5時 150.20/150.22 1.0831/1.0832 162.68/162.71

ロイター
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