ニュース速報
ビジネス

ボーイングとエアバスの納入遅れ改善されず=IATA事務局長

2024年10月17日(木)10時22分

国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務局長は16日、ダブリンで開かれた会合で、欧州の航空機大手エアバスと米同業ボーイングの航空機納入が遅れている問題について「極めていら立たしい」と指摘した上、依然として改善されていないと批判した。6月25日、ワシントン州レントンで撮影(2024年 代表撮影)

[ダブリン 16日 ロイター] - 国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務局長は16日、ダブリンで開かれた会合で、欧州の航空機大手エアバスと米同業ボーイングの航空機納入が遅れている問題について「極めていら立たしい」と指摘した上、依然として改善されていないと批判した。

欧州では多くの航空会社が、納入遅れの結果として輸送力が抑制されていると訴えている。アイルランドの格安航空大手ライアンエアは、納入遅れのため来年の旅客輸送見通しを下方修正しなければならなくなると表明した。

ウォルシュ氏は、納入遅れの問題は「航空会社の経営者にとって極めていら立たしく、大きな影響を及ぼしている」と指摘。「向こう数年にわたって問題になると思う。航空会社の経営者から伝えられたメッセージは『状況は悪化しているわけではなく、底打ちして横ばいとなっているが、依然として改善はされていない』という内容だ」と述べた。

ボーイングとエアバスはサプライチェーン(供給網)の問題を抱える中、納入目標の達成で苦戦している。さらにボーイングは、継続中の労働者のストライキにより、納入遅れの問題が一段と悪化するのではないかと懸念されている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

エーザイの認知症薬レカネマブ、オーストラリアが初期

ビジネス

午前の日経平均は続落、半導体売り続く TSMC決算

ビジネス

豪BHP、7─9月鉄鉱石産出量が市場予想上回る

ビジネス

GM、米リチウム鉱床権益取得に6億2500万ドルを
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
特集:米大統領選 決戦前夜の大逆転
2024年10月22日号(10/16発売)

米大統領選を揺るがす「オクトーバー・サプライズ」。最後に勝つのはハリスか? トランプか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    「自由に生きたかった」アルミ缶を売り、生計を立てる荒川のホームレスたち
  • 3
    東京に逃げ、ホームレスになった親子。母は時々デパートに行って「ある作品」を作っていた
  • 4
    荒川河川敷ホームレスの「アパート」と「別荘」を、…
  • 5
    東京メトロ、需要倍率は15倍超える 6年ぶり大型IP…
  • 6
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 7
    北朝鮮を訪問したプーチン、金正恩の隣で「ものすご…
  • 8
    【クイズ】シュークリームの「シュー」はどういう意…
  • 9
    日本に「パワハラ」や「クレイマー」がはびこる理由
  • 10
    NewJeansハニ、韓国国会で涙 同席の事務所代表に「私…
  • 1
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 2
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明かす意外な死の真相
  • 3
    『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思っていたが......
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 5
    「メーガン・マークルのよう」...キャサリン妃の動画…
  • 6
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 7
    「メーガン妃のスタッフいじめ」を最初に報じたイギ…
  • 8
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 9
    東京に逃げ、ホームレスになった親子。母は時々デパ…
  • 10
    ビタミンD、マルチビタミン、マグネシウム...サプリ…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに
  • 4
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 5
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 6
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 7
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 8
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 9
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中