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セブン銀、セブン&アイの持ち分低下なら信用力低下圧力に=S&P

2024年10月16日(水)16時43分

 10月16日、S&Pグローバル・レーティングは、セブン銀行について、セブン&アイ・ホールディングスによる持ち分低下は同行の信用力への下方圧力になる可能性があるとの見解を示した。写真はセブン&アイHDのロゴ。都内で2017年12月撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)

Atsuko Aoyama

[東京 16日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングは16日、セブン銀行について、セブン&アイ・ホールディングスによる持ち分低下は同行の信用力への下方圧力になる可能性があるとの見解を示した。セブン&アイは再編計画の一環として、セブン銀に対する最適な資本関係のあり方を検討すると発表している。

セブン銀の発行体格付けは「A」。「中核」子会社として必要な時にグループから特別な支援を受ける可能性を反映し、セブン&アイのグループ信用力評価(GCP)と同水準だが、セブン銀のグループ内の位置付けが「中核」でなくなる場合、スタンドアローン評価(SACP)である「aー」と同水準に同行の発行体格付けを引き下げる可能性があるとした。

セブン&アイはグループでセブン銀の株式を46.25%保有する。S&Pはセブン&アイがセブン銀の持ち分を減らし、グループ内での重要性と親会社との一体性が低下したと判断すれば、グループ内での位置付けを現在の「中核」から引き下げる可能性があるとした。持ち分に変化がなくても、コンビニ事業への注力など株主価値向上の取り組みの中で金融事業の戦略上の重要性や一体性が低下したと判断する場合でも、グループ内の位置付け引き下げの可能性があるとしている。

ロイター
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