ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル2カ月ぶり高値、FOMC議事要旨には反応薄

2024年10月10日(木)06時05分

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅上昇し、2カ月ぶり高値を付けた。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク/ロンドン 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅上昇し、2カ月ぶり高値を付けた。市場は米連邦準備理事会(FRB)が50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げを決めた9月17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を冷静に受け止めた。FRB当局者の発言も消化し、10日に発表される9月消費者物価指数(CPI)の発表に備えた。

投資家らは、FRBがそれほど積極的な緩和策を継続することはないと確信を強め、先週発表された堅調な雇用統計を受けてすでに利下げ期待を後退させているため、議事要旨は過去のものと受け止めた。

米ダラス地区連銀のローガン総裁は9日、インフレ上振れリスクが依然現実的で経済見通しを巡りかなりの不確実性がある中、今後は「より緩やかな」利下げが適切という見解を示した。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、11月FOMCで25bpの利下げが行われる可能性を約83%と予想。年末までにさらに50bpの利下げが行われる可能性が約50%あるとみている。11月の利下げ見送り確率は17%。

ドル指数は8月16日以来の高値を更新し、0.38%高の102.88となった。 ユーロ/ドルは2カ月ぶり安値まで下落幅を拡大し、0.36%安の1.094ドルとなった。

ドル/円は0.72%高の149.26円。8月15日以来の高値を記録した。 金融緩和政策への批判で知られる石破首相が2日夜、日銀の金融政策について「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」と発言し市場を驚かせたため、円は急落している。

豪ドルは0.43%下落し、1豪ドル=0.6716米ドルとなった。 ニュージーランドドルは1.32%急落し1NZドル=0.6057米ドルと、8月19日以来の安値を付けた。

英ポンドは0.25%安の1.3071ドルとなり、9月12日以来の安値を記録した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.60%下落して6万1348.93ドルとなった。

ドル/円 NY終値 149.29/149.31

始値 148.60

高値 149.36

安値 148.52

ユーロ/ドル NY終値 1.0939/1.0940

始値 1.0965

高値 1.0966

安値 1.0937

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米FRB、年内あと1回か2回利下げの可能性=SF連

ビジネス

米財政赤字とインフレ的通商政策が国債の重圧になる恐

ワールド

EU、ウクライナ向けG7支援枠組みで最大350億ユ

ワールド

ラムシュタイン会合の開催延期、バイデン氏の訪独取り
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米経済のリアル
特集:米経済のリアル
2024年10月15日号(10/ 8発売)

経済指標は良好だが、猛烈な物価上昇に苦しむ多くのアメリカ国民にその実感はない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた「まさかのもの」とは?
  • 2
    戦術で勝ち戦略で負ける......「作戦大成功」のイスラエルを待つ落とし穴
  • 3
    ウクライナ軍がミサイル基地にもなる黒海の石油施設を奪還か、当局が作戦映像を公開
  • 4
    ストームシャドウ、GMLRSでロシア軍司令部を「首尾よ…
  • 5
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決…
  • 6
    神田伯山が語る25年大河ドラマ主人公・蔦屋重三郎「…
  • 7
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 8
    トランプに異変? 不屈の男がここにきて「愛」を語り…
  • 9
    EUでドイツの影響力低下、中国EV関税問題で鮮明に
  • 10
    ウクライナ、ロシア国境奥深くの石油施設に猛攻 ア…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティアラが織りなす「感傷的な物語」
  • 3
    借金と少子高齢化と買い控え......「デフレ三重苦」の中国が世界から見捨てられる
  • 4
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
  • 5
    アラスカ上空でロシア軍機がF16の後方死角からパッシ…
  • 6
    【独占インタビュー】ロバーツ監督が目撃、大谷翔平…
  • 7
    2匹の巨大ヘビが激しく闘う様子を撮影...意外な「決…
  • 8
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 9
    NewJeansミンジが涙目 夢をかなえた彼女を待ってい…
  • 10
    ウクライナ軍がミサイル基地にもなる黒海の石油施設…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 3
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 4
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 5
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 6
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッ…
  • 9
    キャサリン妃がこれまでに着用を許された、4つのティ…
  • 10
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中