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中国製造業PMI、9月は49.8に上昇 50割れは5カ月連続

2024年09月30日(月)12時39分

 9月30日、中国国家統計局が発表した9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8で前月の49.1から上昇した。写真は中国・浙江省の杭州にある工場で撮影、提供写真(2024 ロイター/China Daily)

[北京 30日 ロイター] - 中国国家統計局が30日発表した9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8で前月の49.1から上昇した。景況拡大と縮小の分かれ目となる50は5カ月連続で下回ったが、ロイターがまとめた市場予想(49.5)を上回った。

財新/S&Pグローバルが同日発表した9月の中国製造業PMIの低下と合わせ、これらのデータは中国経済が経済が「新たな問題」に直面していることを認識している政策担当者にとって、国内製造業が依然として悩みの種であることを示している。

中国人民銀行と金融規制当局は29日夜、銀行に対し10月31日までに既存の住宅ローン金利を引き下げるよう求めるなど、より包括的な措置を発表した。当局は先週、コロナ渦以降で最も積極的な景気刺激策も発表した。

9月の非製造業部門PMIは8月の50.3から50.0に低下し、21カ月ぶりの低水準となった。サービス部門PMIは49.9に低下したが、建設部門PMIは前月の50.6から50.7に上昇した。

ロイターは26日、中国財政省が、新たな財政刺激策の一環で今年約2兆元(2844億3000万ドル)相当の特別国債を発行する予定だと報じた。消費刺激を主目的に1兆元、地方政府の債務問題対応の支援に向けて1兆元発行する。

特別国債を通じて調達される予定の1兆元は消費財買い替えプログラムや業務用機器のアップグレードに対する補助金の増額に充てられる。当局は先週、このプログラムによりすでに自動車や家電製品、室内装飾品の売り上げが伸びていると述べた。

アナリストは、景気刺激策と約2兆元規模の新たな財政措置が「約5%」の目標に沿った成長を実現するのに十分であると予想しているが、需要低迷やますます厳しくなる世界貿易環境の問題に中国は引き続き取り組む必要があると指摘する。

ロイター
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