英財務相、「緊縮財政に戻ることない」 英国の先行きを楽観
リーブス英財務相は9月23日、緊縮財政に戻ることはないと表明し、英国の先行きをかつてないほど楽観していると述べた。イングランド北部リバプールで開催された党大会で撮影(2024年 ロイター/Temilade Adelaja)
Alistair Smout Andrew MacAskill Elizabeth Piper
[リバプール 23日 ロイター] - リーブス英財務相は23日、緊縮財政に戻ることはないと表明し、英国の先行きをかつてないほど楽観していると述べた。
イングランド北部の都市リバプールで演説し、7月の総選挙での圧勝以降、労働党が示唆してきた先行き不透明感を払しょくしようとした。
「英国に対する私の楽観主義はかつてないほど燃え上がっている。わたしの野望に限界はない。今、正しい選択をすれば、得られるものが目に見えているからだ」と述べ、小学生向けの無料朝食プログラムを開始すると発表した。
「我々は保守党の遺産に対処しなければならない。それは厳しい決断を意味する。だが、それによって英国に対する我々の野心が曇ることはない」と強調。220億ポンド(290億ドル)の財政赤字など前政権の失策を列挙し、 燃料費関連の歳出削減を正当化した。
「この場にいる人や国内の人が私の全ての決定に賛成するわけではないことは承知している。政治的な都合や個人的な利益のためでなく、そうした決定から逃れるつもりはない」と述べ、そうした決定は財政の安定につながると説明した。