ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは141円半ばへ反落、FOMC控え方向感欠く

2024年09月18日(水)15時19分

 9月18日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の141円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 18日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の141円半ばで取引されている。前日海外で上昇した反動などから売りが一時優勢となったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて、大きく売り込む動きは限られた。

東京市場のドルは、朝方の142円半ばから141円前半までじり安となった。実需の売りに加え、アジア時間に米10年債利回りが小幅に低下したこと、前日海外で2円上昇した反動といった側面もあったという。

円は他通貨に対しても底堅い動きとなり、ユーロも158円前半から157円前半へ下落した。もっとも、こうした円買いは「FOMCを控えた持ち高調整ではないか」(FX会社関係者)といい、市場の関心はFOMCに集中している。

米金利先物市場が織り込む9月の利下げ予想は0.25%が4割、0.5%が6割とほぼ二分されているため、発表直後は0.25%ならドル高、0.5%ならドル安に振れる公算が高い、との指摘が多く聞かれた。

しかし「0.25%では景気を支えるのに不十分との見方が強まれば悲観的、0.5%がFRBの果断な行動と受け止められれば楽観的な材料にもなり得る」(外銀アナリスト)との見方もあり、事前予想は難しい情勢だ。

通貨オプション市場では、ドル/円の翌日物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が21%台と、日銀政策修正の思惑で相場が大きく振れた昨年12月以来の水準へ上昇した。参加者の間で、大きな変動を警戒する動きが強まっていることを示唆している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 141.53/141.54 1.1120/1.1121 157.38/157.40

午前9時現在 142.00/142.02 1.1122/1.1123 157.94/157.95

NY午後5時 142.40/142.42 1.1113/1.1114 158.24/158.29

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル、要人の暗殺計画阻止と発表 軍はレバノン

ビジネス

任天堂、ポケットペア社を提訴 「パルワールド」が特

ビジネス

新藤経済財政相、20日の日銀決定会合に出席=内閣府

ビジネス

ユーロ圏の経常黒字、7月は縮小
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 2
    「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエルのハイテク攻撃か
  • 3
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁断の韓国ドラマ」とは?
  • 4
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 5
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 6
    岸田政権「円高容認」の過ち...日本経済の成長率を高…
  • 7
    「トランプ暗殺未遂」容疑者ラウスとクルックス、殺…
  • 8
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない…
  • 9
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 10
    米大統領選を左右するかもしれない「ハリスの大笑い」
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 4
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 5
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 6
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に…
  • 7
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁…
  • 8
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 9
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰…
  • 10
    世界に離散、大富豪も多い...「ユダヤ」とは一体何な…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 5
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 6
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 7
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 8
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 9
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中