ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は小反発、一時200円超安 米インフレ指標控え不安定

2024年09月10日(火)12時27分

 9月10日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比28円47銭高の3万6244円22銭と、小幅に反発した。写真は株価ボード。都内で2月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)

Hiroko Hamada

[東京 10日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比28円47銭高の3万6244円22銭と、小幅に反発した。前日の米株高や為替の円安進行を好感して買いが優勢となった。ただ、米インフレ指標の公表など重要イベントを控えて不安定な動きもみられ、一時200円超安となる場面があった。

日経平均は前営業日比170円高としっかりでスタートした後、マイナス転換し、一時214円安まで値下がりした。売りが一巡した後は再びプラス圏に浮上し、321円高の3万6537円03銭で高値を付けた。ドル/円が円安方向に振れる中、日本株も買い圧力が強まった。

一方、明日の晩には米消費者物価指数(CPI)の公表、来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベントを控え、ポジションを一方向に傾ける動きは限られた。買い一巡後は前営業日終値を挟んで一進一退の展開が続いた。

市場では「米国の景況感や来週のFOMCでの利下げ幅がどうなるかを見極めたいとするムードが強い。日経平均は3万6000円台で落ち着きどころを探し、次の展開を待っている状況」(楽天証券経済研究所のシニアマーケットアナリスト・土信田雅之氏)との声が聞かれた。

目先の日本株については、「FOMCを無難に通過した後、企業業績に対して増益への確信が高まってくれば、株価は上方向を試しにいくのではないか」(国内証券・ストラテジスト)との見方があった。

TOPIXは0.34%高の2588.52ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆8382億1900万円だった。東証33業種では、銀行、水産・農林、陸運など26業種が値上がり。医薬品、ゴム製品、繊維など7業種が値下がりした。

個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが1%超安、ソフトバンクグループが小幅高。東京エレクトロンは2%超高としっかり、アドバンテストは小幅高だった。

一方、太陽誘電、村田製作所、TDKなどアップル関連とされる銘柄が下落した。米アップルが9日、新型スマホ「iPhone16」を発表し、材料出尽くし感から売りが優勢となった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1017銘柄(61%)に対し、値下がりが560銘柄(34%)、変わらずが65銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは横ばい140円後半、米利下げにらみ

ビジネス

日経平均は続落、米ハイテク株安や円高で 主力株に売

ワールド

WTO事務局長、2期目続投意向 「やり残した仕事」

ビジネス

アングル:「先行指標」ラスベガス労働市場は堅調、F
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優雅でドラマチックな瞬間に注目
  • 2
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰だこれは」「撤去しろ」と批判殺到してしまう
  • 3
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない」との研究が話題に...その仕組みとは?
  • 4
    ウィリアムとヘンリーの間に「信頼はない」...近い将…
  • 5
    バルト三国で、急速に強まるロシアの「侵攻」への警…
  • 6
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 7
    原作の「改変」が見事に成功したドラマ『SHOGUN 将軍…
  • 8
    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…
  • 9
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座…
  • 10
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 4
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 5
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 6
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 7
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 8
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 9
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 10
    33店舗が閉店、100店舗を割るヨーカドーの真相...い…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すればいいのか?【最新研究】
  • 4
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 5
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 6
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 7
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 8
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 9
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 10
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中