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中国PMI、8月は製造業6カ月ぶり低水準 非製造業は小幅に上昇

2024年09月01日(日)10時33分

 中国国家統計局が31日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1で前月の49.4から低下、6カ月ぶりの低水準に沈んだ。写真は2022年8月、NIOのEV生産ラインで働く従業員。チャイナ・デイリー提供(2024年 ロイター)

Joe Cash

[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が31日発表した8月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1で前月の49.4から低下、6カ月ぶりの低水準に沈んだ。景況拡大と縮小の分かれ目となる50を4カ月連続で下回った。

ロイターがまとめた予想は49.5。卸売価格が大幅下落、受注も引き続きさえなかった。家計支援を強化すべきとの声が強まりそうだ。

卸売価格の動向を示すサブ指数は前月の46.3から42に急低下し、14カ月ぶりの低水準となった。新規受注と新規輸出受注は引き続きマイナス圏にあり、雇用も低調が続いた。

ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、Zhiwei Zhang氏は「財政政策スタンスは依然としてかなり制約的で、これが経済の勢いを弱める一因となった可能性がある」と指摘。「経済の安定化を達成するためには、財政政策スタンスをより景気支援的なものにする必要がある。米国経済が減速しているため、輸出は今年前半ほど信頼できる成長源ではないかもしれない」と述べた。

一方、8月のサービス業と建設業を含む非製造業PMIは50.3となり、前月の50.2から小幅ながら上昇。製造業と同様に縮小するのではないかとの懸念が和らいだ。

ロイター
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