ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドルが幅広く上昇、米PCE受け

2024年08月31日(土)06時11分

ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。主要インフレ指標の内容を受け、米連邦準備理事会(FRB)が来月の会合で50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げではなく従来の25bpの利下げを決定するとの見方が強まった。

米商務省が30日発表した7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.5%上昇し、前月と変わらずだった。

LSEGによると、米金利先物市場は来月50bpの大幅利下げが行われる可能性は31%とみており、前日の35%から低下。FRBが9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で4年余りぶりとなる利下げを決定することを完全に織り込んでいる。年内に計約100bpの利下げが行われるとの見方も強い。

米PCEを受けて、ドルは対円で0.8%高の146.09円。週間では1.2%上昇し、6月中旬以来最大の上昇となる見込み。

スパルタン・キャピタルのチーフマーケットエコノミスト、ピーター・カーディロ氏は、利下げがあるのは明らかだが、それが25bpか50bpかはまだ議論の余地があるとし、「すべて来週の雇用統計次第だろう」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は、PCE発表後10日ぶりの高値に上昇し、取引終盤では0.3%高の101.7となった。週間では1%上昇し、週ベースでは4月初旬以来の最高値となる見込み。

同じくこの日発表された米ミシガン大消費者信頼感指数は67.9となり、5カ月ぶりに改善。1年後のインフレ期待は2.8%で、2020年12月以来の低水準となった。

この発表後、ドルが一時上昇幅を縮小する場面もあった。

他の通貨では、ユーロが対ドルで0.2%安の1.1050ドルとなった。

米国の利下げ観測が高まる中、企業による人民元需要が高まり、人民元は対ドルで14カ月ぶりの高値に上昇。人民元は対ドルで7.0920元となった。一時1ドル=7.0825元まで上昇した。

ドル/円 NY終値 146.16/146.20

始値 145.29

高値 146.24

安値 145.24

ユーロ/ドル NY終値 1.1047/1.1048

始値 1.1079

高値 1.1088

安値 1.1045

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市氏「低金利続けるべき」、追加利上げをけん制=自

ワールド

アングル:「世界の工場」目指すインド、ライバル中国

ワールド

焦点:トランプ陣営、激戦州勝利へ賭けの戦略 照準は

ワールド

トランプ氏、移民強制送還を表明 オハイオの「ペット
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 4
    広報戦略ミス?...霞んでしまったメーガン妃とヘンリ…
  • 5
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 6
    ウクライナ「携帯式兵器」、ロシアSu-25戦闘機に見事…
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「…
  • 9
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 10
    歯にダメージを与える4つの「間違った歯磨き」とは?…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 6
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 7
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 8
    メーガン妃が自身の国際的影響力について語る...「単…
  • 9
    ロシア国内の「黒海艦隊」基地を、ウクライナ「水上…
  • 10
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中