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米大手銀行、気候リスク対応「初期段階」と当局が評価=関係筋

2024年08月30日(金)19時04分

米銀行規制当局の通貨監督庁(OCC)は、気候変動が事業に及ぼすリスクに関する大手銀行の評価と管理が初期段階にあり、一部分野ではかなりの取り組みが必要だと判断したことが関係者の話で分かった。写真はドル紙幣。ソウルで2011年9月撮影(2024年 ロイター/Lee Jae-Won)

Isla Binnie Nupur Anand

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米銀行規制当局の通貨監督庁(OCC)は、気候変動が事業に及ぼすリスクに関する大手銀行の評価と管理が初期段階にあり、一部分野ではかなりの取り組みが必要だと判断したことが関係者の話で分かった。

OCCは昨年、大手22行を対象に、気候変動が各行の融資残高や事業に及ぼす影響をどう考慮しているかなどの調査を実施した。

関係者によると、OCCは最近、各行の最高経営責任者(CEO)に送った書簡で、全ての銀行がリスクの特定を一定程度完了したが、その手法や進捗度合は大きな違いがあると述べた。

OCCは、ほとんどの銀行が戦略・業務計画、内部監査、リスク許容度評価などの機能に気候リスクを組み込むプロセスの初期段階にあると判定した。ただ一部銀行は気候変動のシナリオ分析を行っておらず、気候リスクに関するガバナンス枠組みを計画通りに実施するにはかなりの作業が必要であることも分かったという。

OCCの書簡は、一連の状況分析を述べているが、銀行に求める具体的措置には言及していない。OCCは今後もリスクに基づく監督活動を継続する方針という。

ロイター
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