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楽天G、1―6月期の連結純損失縮小 携帯事業の赤字改善

2024年08月09日(金)16時50分

 8月9日、楽天グループが9日に発表した2024年1―6月期連結業績(国際会計基準)では、純損失が前年同期の1399億円から759億円に縮小した。写真は楽天モバイルのロゴ。昨年11月、都内で撮影(2024年 ロイター/Anton Bridge)

Ritsuko Shimizu

[東京 9日 ロイター] - 楽天グループが9日に発表した2024年1―6月期連結業績(国際会計基準)では、純損失が前年同期の1399億円から759億円に縮小した。増収効果に加え、モバイル事業の赤字が改善した。

売上高に相当する売上収益は4―6月期で前年同期比8.1%増の5373億円。「楽天市場」などのインターネットサービス、クレジットカードなどの金融、携帯電話の各事業で増収、過去最高となった。1―6月期でも前年同期比8.0%増の1兆0509億円となった。

携帯事業では、全契約回線数は7日時点で770万回線を突破。三木谷浩史会長兼社長は決算説明会で「モバイル事業は堅調に推移している」と述べた。

楽天Gは8日、子会社の楽天モバイルが一部通信設備を投資家連合に売却し、1500億─3000億円規模の資金を調達すると発表した。これにより「楽天モバイル」が当面必要となる資金を自ら確保。楽天Gの資金流動性が向上し、インターネットサービス、フィンテック事業などからのキャッシュフローを有利子負債削減に充当することが可能になると説明した。

日銀が追加利上げに踏み切ったが、廣瀬研二副社長は「90%以上が固定金利で、直接的な影響は受けない」としたほか、携帯事業の業績改善や財務の改善によりスプレッドの低下が期待できるため「ベース金利の上昇はオフセットして、今後、より有利な条件で調達できる」との見通しを示した。

ロイター
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