ユーロ圏製造業PMI、7月改定値は45.8で横ばい 生産減が加速
S&Pグローバルがまとめた7月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8で、6月から横ばいだった。写真はスペインのリンビエルで3月撮影(2024年 ロイター/Vincent West)
[ロンドン 1日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた7月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8で、6月から横ばいだった。速報値の45.6は小幅に上方修正された。好不況の分かれ目となる50を約2年にわたって下回っている。生産は今年最速ペースで減少した。
生産指数は6月の46.1から低下し、7カ月ぶりの低水準となる45.6だった。速報値は45.3。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「ユーロ圏の景気回復が今年後半に加速するという、広く信じられていた見方は、雲行きが怪しくなっている」と指摘。
「この弱いデータを踏まえると、今年の域内総生産(GDP)伸び率予想を0.8%から引き下げる必要があるだろう。PMI調査の対象国の中で、ギリシャとスペインだけがまだそれなりに成長を続けているが、そこでも勢いは大幅に減速している」と述べた。
需要は減少ペースが加速し、早急な好転が見込めないことを示唆した。新規受注指数は44.4から44.1に低下した。