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午後3時のドルは149円後半へ切り返す、一時4カ月半ぶり安値

2024年08月01日(木)15時39分

 8月1日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の149円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 1日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の149円後半で取引されている。タカ派的と受け止められた日銀会合後の流れを引き継ぎ、日中に一時148.51円まで下落する場面もあったが、午後には急速な円高が一服した。

ドルはきょうも円高主導で売りが先行。朝方の高値150円前半から下げが勢い付き、午前11時前には148円半ばまで1.8円下落し、3月半ば以来4カ月半ぶりの安値を更新した。

植田和男総裁の記者会見も含めた日銀の姿勢が「円ショートポジションの巻き戻しを行う上で絶好の口実になっている」(みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏)という。

クロス円も一時、軒並み下落した。NZドルが88円半ばと7カ月半ぶり、カナダドルが107円半ばと半年ぶり安値を更新したほか、ユーロが161円前半、豪ドルも97円前半とともに4カ月半ぶり、英ポンドが191円前半と3カ月半ぶり、スイスフランが169円半ばと2カ月ぶり安値を付けた。

しかし、円高進行が急ピッチだったことや、これまでドル/円の下支えとなっていた200日移動平均線を大きく割り込んだことで、下値では円を売り戻す動きも活発となった。短期筋の間では前日来、新規の円買い仕掛けも入ったもようだが「日米金利差による損失を避けるため、ドル売り/円買いポジションは速やかに手じまいする向きが多い」(FX会社関係者)という。

目先の関心は、テクニカル的な節目となる200日線が走る151円台を回復できるかだとする声が多く聞かれた。同線は中長期的な方向性を示すとされ、前回下回った昨年12月は半月ほどで切り返したが、その前の22年12月は翌年5月までの半年間、200日線が上限となる上値の重い展開が続いた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 149.75/149.77 1.0827/1.0828 162.14/162.17

午前9時現在 149.78/149.80 1.0824/1.0825 162.11/162.15

NY午後5時 149.98/149.99 1.0825/1.0826 162.35/162.40

ロイター
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