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NY市場サマリー(17日)円急伸、S&P・ナスダック大幅安

2024年07月18日(木)06時33分

<為替> 円が対ドルで急伸し、日本当局が新たな介入に踏み切ったとの観測が広がった。

終盤の取引で、ドルは対円で156.25円。一時、6月12日以来の安値となる156.09円に沈んだ。   

円は先週11日─12日に38年ぶりの安値となる1ドル=161.96円から急騰。当局が2日続けての市場介入で円安抑止に動いたとみられている。

主要通貨に対するドル指数も0.43%安の103.76。複数の連邦準備理事会(FRB)当局者が17日、利下げ時期が近づいていると示唆したことも材料視された。

ユーロは0.37%高の1.0937ドル。欧州中央銀行(ECB)は18日に理事会を開く。市場では追加利下げ時期に関する手がかりを得ようと、ラガルドECB総裁の発言が注視される。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが4カ月ぶりの水準に低下した。米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を受け、9月利下げ観測が高まったことが背景。

この日はウォラーFRB理事やリッチモンド地区連銀のバーキン総裁らが、インフレ軌道の改善と労働市場のバランス改善を踏まえ、利下げが「近づいている」と強調。9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ開始に向けた布石とみられる。

市場関係者は、共和党のトランプ前大統領が11月の大統領選で再選されれば、企業優遇政策、減税、関税などにより、インフレが再燃する可能性があると指摘。ただ、ルーミス・セイルズのイーガン氏は、大統領選で現職のバイデン氏が勝利しようと、トランプ氏が返り咲きしようと、市場が消化しなければならない国債は一段と増えるとの見方を示した。

10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の4.146%と、3月13日以来の低水準。

2年債利回りは1.6bp低下の4.43%。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種とナスダック総合が大幅安となった。米中貿易摩擦の激化懸念を背景に半導体株が急落した。

一方、ダウ工業株30種は上昇し、3日連続で終値ベースの最高値を更新した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 利益確定の売りが先行し、反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比7.90ドル(0.32%)安の1オンス=2459.90ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 対主要通貨でのドル下落や米原油在庫の大幅減少が買いを呼び込み、4営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は、前日比2.09ドル(2.59%)高の1バレル=82.85ドル。9月物は1.73ドル高の81.44ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 156.16/156.19

始値 156.73

高値 156.79

安値 156.07

ユーロ/ドル NY終値 1.0937/1.0941

始値 1.0930

高値 1.0947

安値 1.0925

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 104*04.00 4.3757%

前営業日終値 104*05.00 4.3740%

10年債(指標銘柄) 17時00分 101*23.00 4.1595%

前営業日終値 101*21.00 4.1670%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*24.00 4.0807%

前営業日終値 100*22.75 4.0900%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*11.00 4.4379%

前営業日終値 100*10.63 4.4450%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 41198.08 +243.60 +0.59

前営業日終値 40954.48

ナスダック総合 17996.93 -512.42 -2.77

前営業日終値 18509.34

S&P総合500種 5588.27 -78.93 -1.39

前営業日終値 5667.20

COMEX金 8月限 2459.9 ‐7.9

前営業日終値 2467.8

COMEX銀 9月限 3037.7 ‐108.1

前営業日終値 3145.8

北海ブレント 9月限 85.08 +1.35

前営業日終値 83.73

米WTI先物 8月限 82.85 +2.09

前営業日終値 80.76

CRB商品指数 286.0590 +0.2661

前営業日終値 285.7929

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