世界の社債デフォルト件数、4月は3年半ぶり高水準=S&P
S&Pグローバル・レーティングスが13日発表したリポートによると、世界全体の4月の社債のデフォルト(債務不履行)件数は18件と、3月から2倍以上に増加し、月間ベースで2020年10月以来3年半ぶりの高水準に達した。写真はニューヨークで2016年3月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
Matt Tracy
[15日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングスが13日発表したリポートによると、世界全体の4月の社債のデフォルト(債務不履行)件数は18件と、3月から2倍以上に増加し、月間ベースで2020年10月以来3年半ぶりの高水準に達した。
4月は米国で10件、総額71億ドルのデフォルトが発生した。この中にはITプロバイダーのコンバージワン・ホールディングスや、衣料品小売りのエクスプレスの破産が含まれている。
米国ではデフォルトのうち56%が破産、残りがディストレス取引に起因。リポートは「返済期限接近や緊迫した事業運営、借り換えコストの増大などが破産増加の主な理由だ」と指摘した。
世界全体ではディストレス取引によるデフォルトの方が主流で、全体に占める比率は4月が44%、年初来では51%となった。
4月のデフォルトはセクター別では消費関連商品とメディア・娯楽が目立ち、年初来でもこれらが大半を占めている。