ニュース速報
ビジネス

米、グローバルファウンドリーズに補助金15億ドル 国内生産拡大

2024年02月20日(火)09時33分

 米政府は19日、米半導体受託生産大手グローバルファウンドリーズの半導体生産拡大に15億ドルの補助金を支給することを明らかにした。国内の供給網を強化する。シンガポールで2023年9月撮影(2024年 ロイター/Edgar Su)

Doina Chiacu

[ワシントン 19日 ロイター] - 米政府は19日、米半導体受託生産大手グローバルファウンドリーズの半導体生産拡大に15億ドルの補助金を支給することを明らかにした。国内の供給網を強化する。

同社はニューヨーク州マルタに新たな半導体生産施設を建設するほか、同州マルタとバーモント州バーリントンの既存施設も拡張する。

補助金に加え16億ドルの融資も利用可能。両州への投資総額は125億ドルになる可能性がある。

今回の補助金は半導体補助金法(CHIPS・科学法)に基づくもの。10年間で1万人以上の雇用が創出される見通し。

レモンド商務長官は会見で「グローバルファウンドリーズが新たな施設で生産する半導体は国家安全保障に不可欠な半導体だ」と述べた。

グローバルファウンドリーズの半導体は衛星通信や防衛産業、自動車の死角検知や衝突警告機能などに使われている。

同社のトーマス・コーフィールド最高経営責任者(CEO)は声明で「米国製半導体の需要を増やし、才能ある米国の半導体労働力を成長させることに注力する必要がある」と述べた。

レモンド商務長官は、マルタの生産設備新設がゼネラル・モーターズ(GM)などの自動車メーカーや製造業各社への半導体安定供給につながると述べた。

さらに、現在米国内では生産されていない高付加価値の半導体を生産する予定だと説明した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日鉄のUSスチール買収、米大統領が阻止決定=関係者

ワールド

独仏外相きょうシリア訪問、暫定政府と会談へ

ワールド

尹大統領の弾劾審判、14日に初弁論 韓国憲法裁判所

ビジネス

中国、25年に特別国債発行を大幅拡大 成長促進へ資
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に突き落とした「超危険生物」との大接近にネット震撼
  • 2
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを拒否したのか?...「アンチ東大」の思想と歴史
  • 3
    「これが育児のリアル」疲労困憊の新米ママが見せた赤ちゃんハプニングが話題に
  • 4
    イースター島で見つかった1億6500万年前の「タイムカ…
  • 5
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 6
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 7
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 8
    中高年は、運動しないと「思考力」「ストレス耐性」…
  • 9
    JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強…
  • 10
    「少数与党」でモヤモヤする日本政治だが、そのしな…
  • 1
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も助けず携帯で撮影した」事件がえぐり出すNYの恥部
  • 2
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 3
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 4
    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」…
  • 5
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 6
    JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強…
  • 7
    イースター島で見つかった1億6500万年前の「タイムカ…
  • 8
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 9
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に…
  • 10
    流石にこれは「非常識」?...夜間フライト中に乗客が…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 10
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中