楽天Gが15%超高、携帯事業の損失縮小を好感
楽天グループが大幅に反発し、一時15%超高の730円90銭で高値を付けた。写真は、同社のロゴ。2023年11月28日に都内で撮影。(2024年 ロイター/Anton Bridge)
[東京 15日 ロイター] - 楽天グループが大幅に反発し、一時15%超高の730円90銭で高値を付けた。午前10時現在、東証プライム市場の出来高上位トップ。14日に決算を発表し、携帯電話事業の損失額が縮小したことなどが好感されている。市場では「足かせとなっていた携帯事業の年内黒字化がようやく視野に入ってきたため、期待が高まっている」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれた。
2023年12月期連結決算(国際会計基準)は、3394億円の純損失となった。純損失は5年連続。携帯電話事業は3375億円の損失(前年は4792億円の損失)だった。同事業は22年1─3月期をピークに四半期ごとの損失が縮小を続けており、24年12月までに月次EBITDA(営業利益と減価償却費の合計)の黒字化を目指すとしている[nL3N3EZ1FO]。
楽天カード、楽天銀行などを手掛ける金融事業の営業利益は36%増の1229億円だった。市場では「新NISA(少額投資非課税制度)が始まり金融事業が好調で、楽天証券の上場期待も支えとなっている」(別の国内証券アナリスト)との声もあった。足元の楽天銀行の株価は2%超高の2580円台で推移している。