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NY外為市場=ドル上昇、PPI受け 円一時145円台に

2023年08月12日(土)06時16分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。7月の卸売物価指数(PPI)の伸びが予想を上回り、米債利回りが上昇したことを受けた。2022年6月撮影(2023年 ロイター/Florence Lo/Illustration)

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。7月の卸売物価指数(PPI)の伸びが予想を上回り、米債利回りが上昇したことを受けた。

米労働省が11日発表した7月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比、前年比ともに伸びが加速した。前月比では0.3%上昇。前年比では0.8%上昇。ロイターがまとめたエコノミストの予想は、前月比0.2%上昇、前年比0.7%上昇だった。

ドル指数は0.21%上昇。週間では4週連続高となった。

ステートストリートのシニアグローバルマクロストラテジスト、マービン・ロー氏は、インフレに関する指標には勇気づけられるが、連邦準備理事会(FRB)が目標とする持続可能なインフレ率2%達成には、労働市場がそれほど強固でないことが必要と指摘。「CPIが2%前後で安定し、労働市場が均衡しているとみなされるようになるまではFRBの仕事は終わらない」とした。

金利先物市場では、FRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置く確率を88.5%としている。インフレ指標発表前は85%超だった。

ドル/円は一時145.03円と6月30日以来の高値を付けた。終盤は0.15%高の144.95円。

シンガポール銀行の外国為替ストラテジスト、モー・シオン・シム氏は「1ドル=145円まで円安が進めば当局者による発言が予想される」とし、「この水準では市場はより慎重になる」とした。

日本当局はドル/円が145円を越えた昨年9月に為替介入を実施。当時は円買い介入により140円近辺までドル安・円高が進んだ。円は今年、対ドルで10%超下落している。

一方、ポンドは4日ぶりに上昇。英国の第2・四半期の国内総生産(GDP)は6月の好調に助けられ、予想外に増加。第2・四半期GDPは前期比0.2%増加、前年比0.4%増加した。ロイターがまとめたエコノミストの予想は前期比が変わらず、前年比0.2%増加だった。

ポンド/ドルは0.15%高の1.2694ドル。ただ週間では4週連続安となる見込み。

またユーロ/ドルは0.3%安の1.0946ドル、ドル/スイスフランは0.06%下落した。

ドル/円 NY終値 144.96/144.99

始値 144.56

高値 145.03

安値 144.43

ユーロ/ドル NY終値 1.0944/1.0948

始値 1.0991

高値 1.1004

安値 1.0944

ロイター
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