ニュース速報

ビジネス

中国、EV用バッテリーの標準化推進を=元工業情報相

2023年06月09日(金)16時06分

 6月9日、中国の苗ウ・元工業情報相は、電気自動車(EV)用バッテリーの要件を標準化し、欧米諸国などに対する優位を保つ必要があると主張した。写真は2017年9月、中国東莞市のEV用バッテリー生産工場で撮影(2023年 ロイター/Bobby Yip)

[北京/上海 9日 ロイター] - 中国の苗ウ・元工業情報相は9日、電気自動車(EV)用バッテリーの要件を標準化し、欧米諸国などに対する優位を保つ必要があると主張した。

苗氏は四川省宜賓市で開かれた世界パワーバッテリー会議で「欧米は自国のバッテリーメーカーを育成するための取り組みを強化しているが、一方で保護主義が再燃している」と指摘。

このため、業界で中国のリーダーシップを維持する上ではEV用バッテリーの仕様とサイズを標準化することが急務になっていると述べた。同国ではバッテリーの要件が現在145種類あるという。

同氏によると、中国はEV用バッテリー市場で圧倒的なシェアを持っており、昨年EVに搭載されたバッテリーの63%は中国企業が供給した。世界のバッテリーに使用されたリチウムの70%、カソード材料の70%、アノード材料の90%も中国が供給したという。

主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は5月、中国への過度な依存を減らし、世界のサプライチェーン(供給網)を強靭化する必要性について議論した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

メキシコペソ下落、トランプ氏の対コロンビア関税受け

ワールド

アルゼンチン、ムーディーズが格上げ ミレイ政権で見

ワールド

EU兵のグリーンランド駐留「理にかなう」と軍事委議

ワールド

米FTC委員長、全職員にオフィスでのフルタイム勤務
MAGAZINE
特集:トランプの頭の中
特集:トランプの頭の中
2025年1月28日号(1/21発売)

いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 2
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」で記録された「生々しい攻防」の様子をウクライナ特殊作戦軍が公開
  • 3
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが物議...事後の悲しい姿に、「一種の自傷行為」の声
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「1日101人とただで行為」動画で大騒動の女性、アメ…
  • 6
    「ハイヒールを履いた独裁者」メーガン妃による新た…
  • 7
    ネコも食べない食害魚は「おいしく」人間が食べる...…
  • 8
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 9
    カンヌ国際映画祭受賞作『聖なるイチジクの種』独占…
  • 10
    「後継者誕生?」バロン・トランプ氏、父の就任式で…
  • 1
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 2
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵を「いとも簡単に」爆撃する残虐映像をウクライナが公開
  • 3
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
  • 4
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 5
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 6
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 7
    被害の全容が見通せない、LAの山火事...見渡す限りの…
  • 8
    いま金の価格が上がり続ける不思議
  • 9
    「バイデン...寝てる?」トランプ就任式で「スリーピ…
  • 10
    軍艦島の「炭鉱夫は家賃ゼロで給与は約4倍」 それでも…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 6
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 7
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中