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ユーロ圏製造業PMI、4月45.8に低下 コスト圧力緩和も生産減少

S&Pグローバルが2日発表した4月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8で前月の47.3から低下した。写真はスペインのバレンシア近郊で2018年6月撮影(2023年 ロイター/Heino Kalis)
[2日 ロイター] - S&Pグローバルが2日発表した4月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8で前月の47.3から低下した。原材料コストが約3年ぶりの大幅な下落となったものの、生産は減少に転じた。
速報値の45.5からは上方修正されたが、好不況の分かれ目である50を10カ月連続で下回った。
生産指数は50.4から48.5に低下し、減少局面に転じた。
ハンブルク商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「生産減少はユーロ圏内に広がっており、フランスやイタリアでも減少した。ドイツとスペインでは停滞した」と述べた。
投入価格は2020年5月以降で最大の低下。需要が依然弱く、企業は値上げを控えた。産出価格指数は53.4から51.4に低下し29カ月ぶりの低水準。
デラルビア氏は「それでも中央銀行当局者が安堵する根拠にはならない。PMIのサービス価格の4月速報データや、3月までの公式統計のサービス価格指標は強い価格圧力の継続を示した」と指摘した。
欧州中央銀行(ECB)は4日に政策金利を0.25%ポイント引き上げると予想されている。