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中国不動産会社を提訴、香港ファンドなど2億ドルの債務返済求める

香港に拠点を置くヘッジファンドのBFAMパートナーズなどは、中国不動産開発会社の国瑞健康(グローリー・ヘルス)に2億0100万ドルの債務返済を求める訴訟を米ニューヨークで提起した。米造幣局で2015年撮影。(2023年 ロイター/Gary Cameron)
[香港 20日 ロイター] - 香港に拠点を置くヘッジファンドのBFAMパートナーズなどは、中国不動産開発会社の国瑞健康(グローリー・ヘルス)に2億0100万ドルの債務返済を求める訴訟を米ニューヨークで提起した。ロイターが裁判所提出資料を確認した。
14日付の資料によると、BFAMおよび中国国外の複数の投資家は合わせて元本1億4140万ドル、プレミアム940万ドル、利息5040万ドルの債権を保有している。
国瑞健康は2022年2月に3億3480万ドル相当のオフショア債を年利14.25%で発行。同年4月に少なくとも960万ドル相当を償還すると約束した。
資料によると、期限が22年7月まで延長されたにもかかわらず国瑞健康は償還せず、債権者が2度目の延長を拒否したため、これらの債券はデフォルト(債務不履行)と見なされた。同社はその後も利息の支払いや一部償還に応じなかったという。
国瑞健康とBFAMからは今のところコメントを得られていない。
原告代理人によると、発行された債券の条項に従ってニューヨークで提訴した。
国瑞健康が香港取引所に今月提出した年次決算によると、同社の昨年の赤字額は9億9530万元(1億4450万ドル)で、債務返済ができなかった理由を「新型コロナウイルス流行が繰り返し発生した影響と市場心理」としている。