ニュース速報

ビジネス

ボーイング、737MAXの納入一部中止 サプライヤーが問題報告

2023年04月14日(金)13時38分

 4月13日、米航空機大手ボーイングは、主力機「737MAX」について、航空部品企業スピリット・アエロシステムズから品質に関する問題が報告されたため、一部の納入を中止したと発表した。写真は同社のロゴ。ブラジルのサンパウロで2018年8月撮影(2023年 ロイター/Paulo Whitaker)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは13日、主力機「737MAX」について、航空部品企業スピリット・アエロシステムズから品質に関する問題が報告されたため、一部の納入を中止したと発表した。未納入の737MAXの「相当」数に影響を及ぼし、短期的に納入減につながる可能性があるとしている。

影響を受けるのは「MAX7」、「MAX8」、「MAX8200」など一部の「737MAX」機種に加え、哨戒機「P─8ポセイドン」。飛行の安全性の問題ではなく、稼働中の機種は運航を続けられるとしている。

問題は、後部胴体と垂直尾翼を結合するスピリット製の2つの部品が、ボーイングに送られる前に正しく取り付けられていなかったというもの。MAX9などは別のサプライヤーの部品を使用しており、正しく設置されていた。

米連邦航空局は、差し迫った安全性の問題はないというボーイングの判断を認証したと発表。また該当する機種全てについて、納入前に検証を行うとした。

ボーイングによると、同社がスピリットから正式報告を受けたのは12日だが、問題は2019年から始まっていたと考えられている。ボーイングは、この問題によって影響を受ける機数をなお確認中だとした。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ、米の支援なしで存続できる可能性「低い」

ワールド

焦点:人材こそ資源、労働力輸出で経済活性化を狙うア

ワールド

米、4月2日めどに自動車関税 トランプ大統領表明

ビジネス

台湾TSMC、インテル工場運営を検討 米政権の要請
MAGAZINE
特集:ガザ所有
特集:ガザ所有
2025年2月18日号(2/12発売)

和平実現のためトランプがぶち上げた驚愕の「リゾート化」計画が現実に?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 2
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパーエイジャーが実践する「長寿体質」の習慣
  • 3
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン...ロシア攻撃機「Su-25」の最期を捉えた映像をウクライナ軍が公開
  • 4
    世界中の90%以上を生産...「半導体の盾」TSMCは台湾…
  • 5
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    鳥類進化の長年の論争に決着? 現生鳥類の最古の頭骨…
  • 8
    駆逐艦から高出力レーザー兵器「ヘリオス」発射...ド…
  • 9
    「精緻で美しい奇跡」ノーベル賞作家ハン・ガン『別…
  • 10
    便秘が「大腸がんリスク」であるとは、実は証明され…
  • 1
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だった...スーパーエイジャーに学ぶ「長寿体質」
  • 2
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 5
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 6
    2025年2月12日は獅子座の満月「スノームーン」...観…
  • 7
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 8
    【徹底解説】米国際開発庁(USAID)とは? 設立背景…
  • 9
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 10
    極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポ…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 9
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中