ニュース速報

ビジネス

再送米1月PCE価格指数、前年比5.4%上昇 前月から伸び加速

2023年02月25日(土)06時45分

米商務省が24日発表した1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比5.4%上昇と、前月の5.3%から伸びが加速した。所得の堅調な増加を背景に消費支出は回復し、米連邦準備理事会(FRB)が夏を通じ利上げを継続するという懸念が強まる可能性がある。(2023年 ロイター/Lucy Nicholson)

(誤字を修正して再送します)

[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が24日発表した1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比5.4%上昇と、前月の5.3%から伸びが加速した。所得の堅調な増加を背景に消費支出は回復し、米連邦準備理事会(FRB)が夏を通じ利上げを継続するという懸念が強まる可能性がある。

前月比でも0.6%上昇。前月の0.2%上昇から伸びが拡大した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年比4.7%上昇と、前月の4.6%から加速。前月比も0.6%上昇し、伸び率は前月の0.4%から拡大した。これは2022年8月以来最大の上昇幅となる。

個人消費支出(PCE)は前月比1.8%増と、前月の0.1%減(速報値0.2%減から上方改定)からプラスに転じた。ロイターのまとめたアナリスト予想は1.3%増だった。増加幅は2021年3月以来の大きさとなった。

LPLファイナンシャル(ノースカロライナ州シャーロット)のチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「金融引き締めはまだ消費者に十分な影響を与えておらず、総需要の減速に向けてFRBにはまだやるべきことがあるのは明らかだ。FRBが夏まで利上げを続ける可能性が高いことを意味している」と述べた。

インフレ調整後の個人消費は1.1%増で、これも21年3月以降で最大の伸びとなった。11─12月には減少していた。

消費者は自動車や家具など耐久財の購入を増やした。外食や娯楽への支出も増えた。

賃金が0.9%上昇したほか、6500万人超の社会保障受給者が1981年以来最大となる8.7%の生活費調整を受け、収入が増加したことが貢献したとみられる。

個人所得は0.6%増と堅調な伸びを示した。

インフレを考慮した自由裁量所得は1.4%と急増し、これも21年3月以降最大の伸びを記録。貯蓄率は4.7%と、1年ぶりの高水準に上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

グリーンランドに「フリーダムシティ」構想、米ハイテ

ワールド

焦点:「化粧品と性玩具」の小包が連続爆発、欧州襲う

ワールド

米とウクライナ、鉱物資源アクセス巡り協議 打開困難

ビジネス

米国株式市場=反発、ダウ619ドル高 波乱続くとの
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止するための戦い...膨れ上がった「腐敗」の実態
  • 3
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助けを求める目」とその結末
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 6
    米ステルス戦闘機とロシア軍用機2機が「超近接飛行」…
  • 7
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 8
    「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になっ…
  • 9
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 10
    関税ショックは株だけじゃない、米国債の信用崩壊も…
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 9
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 10
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中