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中国恒大、不動産子会社の債務返済へ資産移転を検討中

経営危機に陥っている中国不動産大手、中国恒大集団は21日、同社の一部資産を子会社の不動産管理会社、恒大物業集団に移すことを検討していると明らかにした。写真は1月10日、深センで撮影(2022年 ロイター/David Kirton)
[21日 ロイター] - 経営危機に陥っている中国不動産大手、中国恒大集団は21日、同社の一部資産を子会社の不動産管理会社、恒大物業集団に移すことを検討していると明らかにした。恒大物業の債務返済の一部に対処するためという。当局提出文書で、恒大物業の融資返済に向け同社と資金充当について協議していると表明した。
中国恒大の提出文書によると、今年1─8月での不動産売却額は計181億6000万元。現状で売約済みだが引き渡せていない建設物件は706件。
中国恒大は7月、恒大物業の保証融資が中国恒大に流用されていたとし、中国恒大の最高経営責任者(CEO)らの辞任を発表。恒大物業はこれに先立ち、預金134億元(19億ドル)が銀行に差し押さえられていたことが分かったと公表していた。