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米CB消費者信頼感、8月は103.2 予想以上に上昇

8月の米CB消費者信頼感指数は103.2と、前月の95.3から上昇し、市場予想の97.7を上回った。8月19日、ワシントンで撮影(2022年 ロイター/Sarah Silbiger/File Photo)
[ワシントン 30日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が30日発表した8月の米消費者信頼感指数は103.2と、前月の95.3から上昇し、市場予想の97.7を上回った。上昇は4カ月ぶり。
現況指数は145.4と7月の139.7から上昇。期待指数も前月の65.6から75.1に上昇した。
CBの経済指標担当シニアディレクター、リン・フランコ氏は、「購入に関する意欲は7月の低下後に上昇し、休暇に関する意欲は8カ月ぶりの高水準に達した」と指摘。「8月の消費者信頼感指数の改善は消費を下支えするかもしれないが、インフレと追加利上げは短期的にはなお経済成長に対するリスクだ」とした。
向こう1年間の期待インフレ率は7.0%と、前月の7.4%から低下した。
インフレ期待が高止まりしているにもかかわらず、向こう6カ月に休暇を取る予定の消費者の割合が8カ月ぶりの高水準になったほか、向こう6カ月間で自動車のほか、冷蔵庫や洗濯機などの主要家電の購入を計画している消費者の割合も増加。第3・四半期の個人消費が下支えされ、経済成長が維持され可能性が示された。
さらに、連邦準備理事会(FRB)の積極利上げで住宅ローン金利が上昇しているにもかかわらず、向こう6カ月で住宅を購入する予定の消費者も増加。ハリス・フィナンシャル・グループのマネジング・パートナー、ジェイミー・コックス氏は「FRBは想定以上の利上げを実施すると市場が誤解する可能性がある」との見方を示した。