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アリババがM&Aチームの人員3割強削減へ=関係者
7月14日、 中国電子商取引最大手アリババグループは、合併・買収(M&A)担当チームの人員を3割強削減する。中国政府による規制強化を受け、同社のM&A活動が急速に縮小しているためだ。写真はアリババのロゴ。北京で2021年8月撮影(2022年 ロイター/Tingshu Wang)
[香港 14日 ロイター] - 中国電子商取引最大手アリババグループは、合併・買収(M&A)担当チームの人員を3割強削減する。中国政府による規制強化を受け、同社のM&A活動が急速に縮小しているためだ。事情に詳しい4人の関係者が明らかにした。
関係者2人の話では、アリババは主に中国本土を拠点に110人強を抱えるM&A担当チームをおよそ70人に絞る方針。既に対象者の多くに解雇を通告しているという。
この2人によると、M&A担当チームは香港にも人員を配置しているが、解雇されるのは中国本土の中間管理職と上級幹部が中心になる。
当局の締め付けに加え、新型コロナウイルスの感染対策として厳格な規制が実施されて経済成長にブレーキがかかったことから、中国のほとんどの大手IT企業は軒並み売上高が鈍化して株価が落ち込み、新規資金調達や事業拡大が難しくなっている。このためアリババと競争相手のテンセント(騰訊控股)は今年に入って合計で数万人規模の人員削減を計画している、とロイターは3月に報じた。