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ウォルマート、2─4月期25%減益・見通し下げ コスト増で
米小売大手ウォルマートが17日発表した第1・四半期(2─4月)決算は利益が急減した。2018年2月撮影(2022年 ロイター/Daniel Becerril)
[17日 ロイター] - 米小売大手ウォルマートが17日発表した第1・四半期(2─4月)決算は利益が急減した。通期利益見通しも下方修正した。燃料価格高騰や人件費拡大などコスト増が収益を圧迫したほか、高インフレを背景に、消費者が低利益率商品の購入にシフトしていることが響いた。
ウォルマートの株価は一時約9%下落。1日の下げとしては、少なくとも2020年3月以来の大きさとなる。
第1・四半期の純利益は20億5000万ドルと、前年同期比約25%減少した。ダグ・マクミロン最高経営責任者(CEO)は、米インフレが約40年ぶりの高水準に達するという「異常な環境を反映した」という認識を示した。
1株当たり利益は1.30ドルと、市場予想を0.18ドル下回った。予想を下回るのはこの5四半期で初めて。
総売上高は2.4%増の1415億7000万ドル。マクミロンCEOによると、インフレ高進に伴う平均販売価格の上昇が背景にある。
米既存店売上高は3%増加した。
半面、サプライチェーン関連コスト増が響き、粗利益率は38ベーシスポイント(bp)低下。在庫に絡む費用増や賃金の上昇を反映し、純売上高に占める営業経費は45bp上昇した。
2023年度の1株利益は約1%減少すると予想。従来は1桁台半ばの増加を見込んでいた。
第2・四半期の1株利益見通しも横ばいから小幅増とした。従来見通しは1桁台前半から半ばの伸び率としていた。