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午後3時のドルは110円近辺で小動き、材料難で方向感出ず

2021年09月13日(月)15時15分

 9月13日、午後3時のドル/円は、前週末のNY市場終盤(109.93/94円)に比べて小幅にドル高/円安の110.02円付近だった。日米欧で主要な経済指標の発表がなく、材料難からドル/円は方向感に乏しい展開が続いた。都内で2011年撮影(2021年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末のNY市場終盤(109.93/94円)に比べて小幅にドル高/円安の110.02円付近だった。きょうは日米欧で主要な経済指標の発表がなく、材料難からドル/円は方向感に乏しい展開が続いた。

一方、ユーロはECB(欧州中央銀行)理事会後の調整で小幅に下落した。

米10年債利回りは小幅ながら下落基調で、1.33%台前半で推移。

市場からは「ブラックアウト期間に入り、FRB(米連邦準備理事会)メンバーの発言など材料も乏しいため、ドル/円相場は動きづらい状況」(りそな銀行・総合資金部市場トレーディング室、武富龍太氏)との声が聞かれた。

足元のドル/円相場は、109円後半から110円前半での推移が続いている。来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を見極めたいとの思惑も広がっているが、「米国では金融政策の正常化プロセスが進むことは確実だ。新型コロナウイルスの感染状況が悪化しなければ円高方向にはなりにくく、円安基調が続くとみている」(国内銀行)との意見が聞かれた。

他の主要国通貨では、ユーロが対ドル、対円で小幅に下落した。特段、目新しい材料が出たわけではないが、「ECB理事会前にユーロが買われていたので、イベント通過後の調整で売りが優勢になっているのではないか」(りそな銀行・武富氏)との指摘が聞かれた。

また市場では、ドイツの総選挙を巡る報道が今後、ユーロの上値を抑える要因になる可能性があるとの指摘も出ていた。

ドイツでは26日に連邦議会選挙(総選挙)を控えている。世論調査では中道左派の社会民主党(SPD)がメルケル首相の保守系与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を支持率で上回っており、政局の不安定化が懸念されているという。

ドル/円      ユーロ/ドル    ユーロ/円

午後3時現在 110.02/04 1.1790/94 129.74/78

午前9時現在 109.91/93 1.1809/13 129.81/85

NY午後5時 109.93/94 1.1814/16 129.79/83

ロイター
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