ニュース速報

ビジネス

独VW、長期収益目標を引き上げ EVシフトに自信

2021年07月14日(水)09時28分

7月13日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、2030年までの事業戦略を発表した。写真は同社のロゴ。ブリュッセルで昨年7月撮影(2021年 ロイター/Francois Lenoir)

[ウォルフスブルク(ドイツ) 13日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は13日、2030年までの事業戦略を発表した。長期の収益目標を引き上げ、世界販売の半分を電気自動車(EV)にする計画も明らかにした。EVへのシフトが順調に進んでいることがうかがえる。

VWは25年までに米テスラを抜き、世界最大のEVメーカーとなることを目指している。ただ、昨年の世界販売台数に占めるバッテリー駆動EVの割合はわずか3%だった。

ヘルベルト・ディース最高経営責任者(CEO)は「EVの世界市場でリーダーになるという戦略目標を掲げたが、その達成に向け順調に進んでいる」と強調し、具体的な数値を設定したと説明した。

同社は上期の決算発表後、既存事業が好調なことから、電池やソフトウエアなどの分野に25年までに1500億ユーロ(1780億ドル)の投資が可能になるとの見通しを示していた。

技術とブランド力の相乗効果により、25年に売上高利益率で8─9%を目指すとし、従来計画の7─8%から引き上げた。

30年までに欧州にEV用電池工場を6カ所設ける計画を明らかにしているが、ドイツ北部のザルツギッター工場で中国のリチウムイオン電池メーカーと共同で生産する計画。また、スペインにも工場を設けることを検討している。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独主要経済研究所、24年GDP予測を0.1%減に下

ビジネス

イタリア、23年成長率・GDP比財政赤字と債務残高

ワールド

レバノン空爆、国連が外交努力呼びかけ 病院は機能不

ワールド

再送イスラエル軍とヒズボラの攻撃応酬続く、国連は外
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 2
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...医師が警鐘を鳴らす
  • 3
    先住民が遺した壁画に「当時の人類が見たはずがない生物」が描かれていた「謎」...南ア大学チーム
  • 4
    中国「愛国ビジネス」暴走、日本人襲撃...中国政府は…
  • 5
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 6
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 7
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がん…
  • 8
    キャンプ中、アリの大群に襲われた男の「悪夢」...這…
  • 9
    「ゾッとした」「未確認生物?」山の中で撮影された…
  • 10
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 1
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 2
    がん治療3本柱の一角「放射線治療」に大革命...がんだけを狙い撃つ、最先端「低侵襲治療」とは?
  • 3
    クローン病と潰瘍性大腸炎...手ごわい炎症性腸疾患に高まる【新たな治療法】の期待
  • 4
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 5
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 6
    世界で最も華麗で高額な新高層ビルに差す影
  • 7
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 8
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 9
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...視聴した「禁…
  • 10
    「ポケットの中の爆弾」が一斉に大量爆発、イスラエ…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 6
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 7
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 8
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
  • 9
    「ローカリズムをグローバルにという点で、Number_i…
  • 10
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中