ニュース速報

ビジネス

日経平均は4日続伸、円安と米株高を好感 高値後は利食いも

2020年06月04日(木)16時01分

6月4日、東京株式市場で日経平均は4日続伸した。都内の株価ボード前で3月撮影(2020年 ロイター/Edgard Garrido)

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続伸した。前日の米国株市場で主要3指数が続伸したことや、外為市場でドル/円が約2カ月ぶりに109円に乗せたことが好感された。短期的な過熱感が強く意識されていたこともあり高値を付けた後は利益確定売りに押され、2万2600円台でのもみあいが続いた。

日経平均は営業日比271円38銭高の2万2885円14銭で続伸スタートし、一時2万2907円92銭の高値をつけた。その後は利益確定売りが強まり失速、一時マイナス圏に転落する場面もあった。後場では再びプラス圏に浮上したが上値を試す勢いはなく、2万2600円台でもみあった。

市場では「朝方に2万3000円台を試しにいったが、直近でかなり短期間で上昇していたこともあり、利益確定売りに押されて大幅に下落した。2万3000円台は取引が多く売りも出やすいゾーン。手前までいくと上値は重くなるようだ」(三井住友DSアセットマネジメントのシニアストラテジスト、市川雅浩氏)との声が出ていた。

TOPIXも4日続伸。東証33業種では、パルプ・紙、食料品、精密機器、保険業などの銀行、精密機器などの19業種が値上がり。半面、鉱業、空運業、石油・石炭製品などの14業種は値下がりとなった。

個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などの銀行株がしっかり。株価全体の底上げが進む中、出遅れ感が強い銀行株も循環物色の一環として買われた。市場では「材料面から買えるセクターではないが、リスクパリティ戦略のファンドなどはそうした銘柄でも時価総額が大きい銘柄は買わざるを得ない」(国内証券)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がりが1032銘柄に対し、値下がりが1026銘柄、変わらずが111銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22695.74 +81.98

寄り付き    22885.14

安値/高値   22,501.81─22,907.92

TOPIX<.TOPX>

終値       1603.82 +4.74

寄り付き     1614.49

安値/高値    1,590.22─1,615.00

東証出来高(万株) 151632

東証売買代金(億円) 26913.35

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マスク氏のDOGE、米政府職員監視にAI利用=関係

ワールド

メキシコ、麻薬カルテルへの米無人機攻撃計画「断固拒

ビジネス

欧州委員長と中国首相が電話会談、米関税巡り協議

ビジネス

オーストリア中銀総裁「金利への見解変わらず」、トラ
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及んでる...インド人男性の投稿にSNSで怒り爆発
  • 4
    これが中国の「スパイ船」...オーストラリア沖に出現…
  • 5
    【クイズ】ペットとして、日本で1番人気の「犬種」は…
  • 6
    反トランプのうねり、どこまで大きくなればアメリカ…
  • 7
    流石にこれは「非常識」?...夜間フライト中に乗客が…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    「茶色すぎて前が見えない」...ネパールを染める「危…
  • 10
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 1
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった...糖尿病を予防し、がんと闘う効果にも期待が
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避…
  • 6
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 7
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描か…
  • 8
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡…
  • 9
    紅茶をこよなく愛するイギリス人の僕がティーバッグ…
  • 10
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中