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ドル指数10日ぶり安値、米利下げ継続か見極め=NY市場
ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が前日の利下げに続き今後も緩和を続けるのか見極めようとする動きが出る中、ドル指数が10日ぶりの安値を付けた。ブダペストで9月撮影(2019年 ロイター/BERNADETT SZABO)
[ニューヨーク 31日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が前日の利下げに続き今後も緩和を続けるのか見極めようとする動きが出る中、ドル指数が10日ぶりの安値を付けた。ユーロ圏の経済成長率が予想を上回ったこともドルの押し下げ要因となった。
FRBは前日まで2日間の日程で開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通りに25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定。ただFOMC声明で、景気拡大を維持するために「適切に行動する」との文言を、「適切な道筋を見極めるに当たり、経済の見通しについて今後もたらされる情報の意味合いを引き続き注意深く監視する」に変更し、利下げ休止の可能性を示唆した。
米中貿易戦争の着地点が見えない中、市場では米経済の減速が引き続き懸念されている。フィデリティ・インターナショナル(ロンドン)のポートフォリオ・マネジャー、テイム・フォスター氏は「新たな文言からFRBが選択肢を残そうとしていることが読み取れる。これによりデータに依存するモードに逆戻りした」と指摘。「ただ状況次第でFRBの選択肢は狭められた可能性もある」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時97.22と、10月21日以来の水準に低下。その後は0.29%安の97.36となっている。前日は10月17日以来の高値となる98.00まで上昇していた。
米中通商協議を巡ってはブルームバーグがこの日、匿名の関係筋の話として、中国はトランプ米大統領と長期的で包括的な通商合意を結べるのか疑問視していると報道。これを受け米中通商合意への期待がしぼみ、安全通貨とされる円は2週間ぶり高値を更新した。
この日発表の経済指標では、欧州連合(EU)統計局発表した第3・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値が前期比0.2%増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想(0.1%増)を上回った。
米商務省発表の9月の個人消費支出(季節調整済み)は、前月比0.2%増と小幅に伸びた。
市場では翌11月1日に発表される10月の米雇用統計が注目されている。
ドル/円 NY終値 108.02/108.05
始値 108.27
高値 108.32
安値 107.94
ユーロ/ドル NY終値 1.1150/1.1154
始値 1.1154
高値 1.1164
安値 1.1132