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テスラ元社員、ネバタ州工場での従業員盗聴行為を告発=弁護士

8月16日、米ネバダ州にある米電気自動車メーカー、テスラの電池工場「ギガファクトリー」の元社員が、米証券取引委員会(SEC)に内部告発した。写真はテスラのロゴ。昨年12月にニューヨークで撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)
[サンフランシスコ 16日 ロイター] - 米ネバダ州にある米電気自動車メーカー、テスラ
告発した元社員は、テスラの内部調査チームに勤務していたカール・ハンセン氏。ハンセン氏の弁護士、スチュアート・マイスナー氏によれば、ハンセン氏は8月9日にギガファクトリーに関する内部情報などをSECに提出したという。内部告発者はSECが徴収する罰金の10─30%を受け取ることができる。
テスラはハンセン氏の主張を深刻に受け止め、調査すると発表した。
また「ハンセン氏の主張には完全に誤った部分があるが、確認できていない部分もある」とした。SECはコメントを控えた。
マイスナー氏によると、ハンセン氏はテスラがギガファクトリーの外側に、勤務中の従業員の個人的な携帯電話を盗聴する装置を設置していると主張。またテスラが2018年上半期に銅などの原材料3700万ドル分を盗まれたにもかかわらず、投資家に公表していないと訴えている。
さらに、テスラの従業員がギガファクトリーにおいて、メキシコの麻薬カルテルの代わりにコカインなどの薬物を売っている可能性があるとする米麻薬取締局(DEA)からの書面通知についてテスラは公開していないと指摘している。
ロイターはハンセン氏からコメントを得られていない。
マイスナー氏の公表資料では、ハンセン氏はテスラの従業員と麻薬カルテルのメンバーとの関係に気付き、このことをDEAに伝えるようテスラに訴えたという。
マイスナー氏によると、ハンセン氏は社内でこれらの問題を取り上げたが、報復の対象となり7月16日に解雇された。