ニュース速報

ビジネス

日銀、過度な副作用確認されれば政策変更すべき=藤原全銀協会長

2018年05月17日(木)19時40分

 5月17日、全国銀行協会の藤原弘治会長(写真)は定例会見で、日銀の緩和策について「過度な副作用が確認されれば政策変更すべき」との考えを示した。2017年4月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 17日 ロイター] - 全国銀行協会の藤原弘治会長(みずほ銀行頭取)は17日の定例会見で、日銀の緩和策について「過度な副作用が確認されれば政策変更すべき」との考えを示した。

マイナス金利政策には一定の評価を下したが、「長く続けた場合、金融システムに与える副作用も懸念される」とし、「金融仲介機能を減退させる懸念もあり、副作用にも軸足を置いてモニタリング機能を強化すべき」と語った。副作用として、銀行決算へのインパクトや企業や年金などの資産運用に与える影響にも留意する必要があるとした。

三菱UFJフィナンシャル・グループなど3メガ銀行グループの2018年3月期決算については、本業の業務純益はマイナス金利による利ざや縮小や市場部門の不振で「苦戦」、当期利益は貸倒引当金の戻りや株式売却により「堅調」だったと評価。「本業収益が厳しいことは変わっていない」とした。

さらに、各行が支店の統廃合を打ち出したことについて「チャネル戦略、組織の最適化に向けた構造改革に踏み出した。新たな銀行経営に向けた転換期」との考えを示した。

*誤字を修正して再送します。

(布施太郎)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国国債利回りが軒並み低下、人民銀の警告に取り合わ

ワールド

バルト海ケーブル破損、中国船への調査で欧州4カ国に

ビジネス

景気判断据え置き、「企業収益」は21カ月ぶり下方修

ワールド

10年前不明のマレーシア機を再捜索へ、政府が探査会
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 5
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 6
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 7
    「均等法第一世代」独身で昇進を続けた女性が役職定…
  • 8
    米電子偵察機「コブラボール」が日本海上空を連日飛…
  • 9
    クッキーモンスター、アウディで高速道路を疾走...ス…
  • 10
    藻類の力で「貴金属リサイクル率」向上...日本発スタ…
  • 1
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 2
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いするかで「健康改善できる可能性」の研究
  • 3
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達した...ここまで来るのに40年以上の歳月を要した
  • 4
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 5
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 6
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 7
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 8
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 9
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 10
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中