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GE、第1四半期調整後利益は予想上回る 費用削減寄与 株価3.9%高
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4月20日、米GEの第1・四半期決算は、調整後利益が市場予想を上回った。写真は2017年4月、マサチューセッツ州のGE施設で撮影(2018年 ロイター/Brian Snyder)
[20日 ロイター] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE)の第1・四半期決算は、調整後利益が市場予想を上回った。航空機エンジンやヘルスケア、輸送事業が増益となり、電力や石油・ガス事業の低迷を補った。10億ドルの費用削減も寄与した。
2018年通年の利益とキャッシュフロー見通しは維持。また年内にインダストリアル関連資産の売却益最大100億ドルを計上する見通しを示した。
決算を受け、GEの株価は序盤の取引で一時6.8%上昇。その後は上げ幅を縮小し、約3.9%高で推移した。
GEはまた、かつてGEキャピタル傘下の住宅ローン部門だったWMCモーゲージを巡る米司法省の調査に関連し、15億ドルの費用を計上。司法省はサブプライム住宅ローン危機時のWMCモーゲージの営業活動について調査を行っている。
GEのジェイミー・ミラー最高財務責任者(CFO)は、GEキャピタルのキャッシュや流動性見通しの変更は想定していないと述べた。
第1・四半期の調整後の1株利益は0.16ドルと、前年同期の0.14ドル(前週改定)から増加した。トムソン・ロイター・エスティメーツのまとめたアナリスト予想平均は0.11ドルだった。
株主帰属の継続事業ベース利益は前年同期比3倍増超の3億6900万ドル(1株当たり0.04ドル)。
アナリストの間では、第1・四半期は減益となり、予想を下回る可能性があるとの見方が台頭していたものの、航空機エンジン、輸送、ヘルスケア3事業の利益は2桁台の伸び率を記録し、全体の業績を押し上げた。
一方、電力事業は低調で38%の減益。売上高は9%減、受注も29%急減した。GEは「厳しい環境となっており、想定以上に低調な傾向にある」とした。
石油・ガス事業も、リストラや他の費用を除くベースで30%の減益となった。
全体の売上高は6.6%増の287億ドル。航空機エンジン、石油・ガス、ヘルスケア事業が増収となる半面、電力、輸送、再生可能エネルギー事業などの売上高は減少した。
2018年通年の調整後1株利益見通し(リストラ関連費用除く)は1-1.07ドル、インダストリアル関連の調整後フリーキャッシュフロー見通しは60億ー70億ドルとした。
*内容を追加して再送します。
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