ニュース速報

ビジネス

トヨタ、取引時間中に決算開示へ 社長会見の時間長く

2018年04月10日(火)23時17分

4月10日、トヨタ自動車は、2018年3月期決算を来月9日の午後1時25分に開示すると発表した。写真は2014年8月都内のショールームで撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 10日 ロイター] - トヨタ自動車は10日、2018年3月期決算は来月9日の午後1時25分に開示すると発表した。決算会見の時間を長くとるため、株式取引が終了する午後3時に行ってきた開示を前倒しする。トヨタが取引時間中に決算開示を行うのは異例だ。

また、決算会見も2本立てに変更。同日は午後1時半から財務担当役員らによる決算会見を開始。この後、同2時半から豊田章男社長が中長期的な戦略を語る会見を行う。

例年の期末の決算会見は、冒頭に豊田社長がスピーチした後に財務担当の副社長が決算の内容を詳細に説明、会見時間は質疑応答も含めて40分程度だった。今回はまず小林耕士副社長らが決算内容を説明し、質疑応答も含めて45分間行う。その後、15分の休憩時間をはさみ、豊田社長が登場してスピーチ、質疑応答を含めてさらに45分間会見する。

今回は戦略への理解を深めてもらうため、通常は報道機関だけが出席する会見に一部の機関投資家を初めて招く。

会見方法は2月の17年4―12月期決算時も変更しており、この時は決算内容の説明に続き、河合満副社長が決算とは直接関係のない「トヨタの競争力を支えるモノづくり」と題して話した。小林副社長は「今後は決算発表とは異なる競争力強化の取り組みなどについても話していきたい」と説明していた。

今回もその流れを汲み、自動運転や電動車、シェアリング、コネクテッド(ネットに常時つながる車)など100年に1度の大変革期にある自動車産業でのトヨタの戦い方を社長自らが語る時間を長めにとる。

同社広報は「会見スタイルはそのつど考えていく」としている。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

国内企業物価指数、2月は前年比+4.0% 前月比横

ビジネス

米BofA、投資銀行部門でジュニアバンカー150人

ワールド

イスラエルがレバノンとの国境協議に同意 米仏が関与

ビジネス

三菱電、30年度の防衛売上高6000億円以上・営業
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 3
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 4
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 5
    スイスで「駅弁」が完売! 欧州で日常になった日本食、…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    企業も働き手も幸せに...「期待以上のマッチング」を…
  • 9
    トランプ=マスク独裁は許さない── 米政界左派の重鎮…
  • 10
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題に...「まさに庶民のマーサ・スチュアート!」
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 9
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 10
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中