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ドル堅調地合いを維持、リスク選好回復で=NY市場

2017年09月13日(水)06時30分

 9月12日、ニューヨーク外為市場では、米国債利回りが上昇したことなどを受け、前日に上昇したドルが堅調な地合いを維持した。写真はドルと円の紙幣、2010年9月撮影(2017年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米国債利回りが上昇したことなどを受け、前日に上昇したドルが堅調な地合いを維持した。

主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は一時92.08まで上昇。その後はほぼ横ばいの91.892となっている。前日は北朝鮮情勢、およびハリケーン「イルマ」を巡る緊張が緩和したことでドル指数は0.60%上昇していた。

シリコンバレー・バンク(カリフォルニア州)のシニア外為トレーダー、ジョー・オレアリー氏は「過去数週間にみられた(北朝鮮を巡る)挑発行動やハリケーンの襲来などの要因がやや収束し、市場は『リスクオン』モードに戻ったように見える」としている。

ドル/円は0.71%上昇し、今月1日以来の高値を付けた。

この日の米債券市場では長期債利回りが約2週間ぶりの水準に上昇。ウェルズ・ファーゴ証券(ニュ-ヨーク)の外為ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「金利を巡る状況は明らかにドルの支援要因となっている」としている。

このほか、アナリストはショートカバーが入ったこともドルが主要通貨に対し上昇する要因になった可能性があるとしている。

市場は14日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)に注目。カックストンFXのアナリスト、アレクサンドラ・ラッセル・オリバー氏は「米インフレ指標は市場にとり大きなリスクとなり得る。ショートポジションが膨らんでいることを踏まえると、インフレ率が予想を上回ればドルは一段と上昇する可能性がある」と述べた。

ユーロ/ドル0.15%高の1.1969ドル。

このほか、英国の8月のインフレ率が5年超ぶりの高水準となったことを受け、英ポンドが対ドルと対ユーロで上昇した。

ドル/円 NY終値 110.16/110.19

始値 109.80

高値 110.25

安値 109.67

ユーロ/ドル NY終値 1.1965/1.1969

始値 1.1935

高値 1.1973

安値 1.1927

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
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