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英国とEU、ブレグジット後に銀行規則で協定結ぶべき=BOE総裁
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4月7日、イングランド銀行のカーニー総裁は英国の欧州連合(EU)離脱後、同国とEUは双方の銀行規則を認めることで合意し、欧州の金融サービスに対する悪影響を避けるべきだと主張した(2017年 ロイター/Peter Nicholls)
[ロンドン 7日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカーニー総裁は7日、英国の欧州連合(EU)離脱後、同国とEUは双方の銀行規則を認めることで合意し、欧州の金融サービスに対する悪影響を避けるべきだと主張した。
ロイターのロンドンオフィスで行った講演で述べた。
総裁は一方で、BOEと国内銀行は欧州単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」に備える必要があると主張。クロスボーダーで取引を行う銀行のうち英国内で営業している機関は7月14日までに、対応策をBOEに報告するよう求めた。
メイ首相はEUへの離脱を正式通告した際、「重大なセクター」である金融サービスを含め、EUとの貿易協定で合意に達することは非常に重要だとの見方を示していた。
カーニー総裁は、世界の金融システムは「分岐点」にあると主張。各国政府は、高度な規制基準を維持するか、互いの規制を尊重するかを選択すべきで、そうでなければ世界貿易にかかる多大なコストに目を向ける必要があると述べた。
さらに「離脱交渉の着地点は、信頼できる金融のグローバル化にとってのリトマス試験紙となるだろう」と言明した。
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