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長期間の低金利維持可能、インフレ圧力兆候無く=米地区連銀総裁
9月28日、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、より長い期間金利を低水準にとどめることができるとの認識を示した。写真はニューヨークで2月撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid/File Photo)
[28日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は28日、雇用創出ペースが健全な水準となっているなかでも低金利によるインフレ圧力の兆候は見られないことから、連邦準備理事会(FRB)はより長い期間にわたり金利を低水準にとどめることができるとの認識を示した。
同総裁はミネアポリスで開かれた機関投資家との会合で、景気が過熱する前に米経済にはまだ成長する余地があると指摘。米国では成長率が2%近辺となる「緩慢だか安定的な」成長が続くとの見方を示した。
ただこうした予想は中国経済の減速、もしくは英国の欧州連合(EU)離脱決定をめぐる長期的な影響により変化する可能性もあるとした。
そのうえで、米国の労働市場にどの程度のスラック(緩み)が存在しているのかなどが焦点となっていると述べた。
また、FRBは住宅バブル形成の兆候は見られないと見ているとも指摘。ただFRBは商業用不動産についてはやや懸念しており、注視していると述べた。
カシュカリ総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を持つメンバーではない。