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ドル120円後半、持ち高調整主体で上値重い
12月15日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べて、ややドル安/円高の120.81/83円だった。ブダペストで2011年11月撮影(2015年 ロイター/Laszlo Balogh)
[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べて、ややドル安/円高の120.81/83円だった。あすの米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前にした持ち高調整主体で、上値の重い展開となった。
商業決済が集まりやすい五・十日に当たるこの日は、仲値公示にかけて実需のドル買いが流入し、121.18円まで買い進まれた。ただ、その後は買いが盛り上がらず、じりじりと値を下げた。
午前9時半に豪中銀が1日の理事会の議事要旨を発表したが、当日発表された声明文と内容はほぼ同一で、影響は限られたものにとどまった。
FOMCを目前に控え投機筋の参加は限定的で、主要通貨は薄商いとなった。ドル/円は午後にかけて、121.00円を挟んだ動きとなった。ポジション調整が主体と見られ「相場がかなり薄い中で、超短期での売買が散見されるぐらい」(国内金融機関)との声が聞かれた。
日経平均株価が大引けにかけて下落幅を拡大させ、上海総合株価指数が午後の取引で下押しされた局面では、ドル/円も上値が重くなった。
ただ、下押ししてもパニック的な動きは持続せず、引き続きFOMC前の持ち高調整の範囲内の動きとみられている。徐々に上値が切り下がっていることから「まだポジションを落としきれていない投資家がいるのだろう」(国内金融機関)との指摘も聞かれた。
海外時間には米消費者物価指数(CPI)などの発表があるが、相場反応は限定的にとどまるのではないかとの見方が聞かれた。「目先のテーマは、引き続き原油価格など市場のリスクセンチメント関連の動向だろう」(別の国内金融機関)という。
14日の米欧石油市場では、米国産WTI原油が一時1バレル=34.53ドルまで下落し11年ぶりの安値に迫る場面があった。
ドル/円
午後3時現在 120.81/83 1.1026/30 133.22/26
午前9時現在 121.11/13 1.0989/93 133.10/14
NY午後5時 121.01/02 1.0994/95 133.02/06
(為替マーケットチーム)