ニュース速報

ビジネス

GDP600兆円目指す経済政策を一層強化=安倍首相

2015年10月07日(水)20時54分

 10月7日、安倍晋三首相は内閣改造後に会見し、今後も経済最優先でGDP600兆円を目指す経済政策を一層強化するとの決意を語った(2015年 ロイター/YUYA SHINO)

[東京 7日 ロイター] - 安倍晋三首相は7日、内閣改造後に記者会見し、第3次安倍改造内閣は未来へ挑戦すると述べ、今後も経済最優先で国内総生産(GDP)600兆円を目指す経済政策を一層強化するとの決意を語った。

アベノミクスの「第2ステージ」で新たに打ち出した「1億総活躍社会」の実現に向け「政策の実行あるのみ」と述べ、第1弾として「年内のできるだけ早い時期に緊急に実施すべき対策を策定し、直ちに実行する」方針を明らかにした。また、「日本1億総活躍プラン」として具体的なロードマップの策定を急ぐ。

今後3年間の最大の課題は「1億総活躍社会の実現」と位置づけ、「内閣の総力を挙げて大胆な政策を進める。実行あるのみ」と繰り返した。

少子高齢化に歯止めをかけ50年後も1億人を維持するため、高齢者・若者、女性・男性、難病障害ある人も前に踏み出すことできる社会を作り、「未来を切り開くため、新しい挑戦を始める」と語った。

環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意に伴う影響に関して「ピンチをチャンスに変えたい」と繰り返し「農業改革を大胆に進める」と指摘。「国内対策にあたって必要な予算は様々な観点から今後検討を進める」と述べるにとどめ、補正予算編成については明言を避けた。

また、成長戦略は「1にも2にも改革あるのみ」と改革の姿勢を強調した。

外交・安全保障政策では、「平和安全法制の着実な施行に万全を期す」と語った。「安全保障の基盤を確かなものとするとともに、積極的な平和外交を力強く進める」とした。

2018年9月までの自民党総裁任期中に取り組む政策課題の1つとして憲法改正を挙げ「時代が求める憲法の姿や、国の形について議論深めたい」とした。

(吉川裕子 編集:田巻一彦)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

カナダ首相がフロリダ訪問、トランプ氏と会談へ

ビジネス

英中銀、危機時のノンバンクの脆弱性指摘 金融システ

ビジネス

中国11月製造業PMI、2カ月連続で50上回る 景

ビジネス

英中銀、貿易障壁の高まりによるリスク警告 借入コス
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 2
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える新型ドローン・システム
  • 3
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていたのか?
  • 4
    エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合…
  • 5
    バルト海の海底ケーブルは海底に下ろした錨を引きず…
  • 6
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 7
    「すぐ消える」という説明を信じて女性が入れた「最…
  • 8
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 9
    定説「赤身肉は心臓に悪い」は「誤解」、本当の悪者…
  • 10
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを…
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 4
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 5
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 6
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 7
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 8
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 9
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていた…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中