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米国株が上昇、米雇用統計で下落も終盤持ち直す
10月2日、米国株式市場は上昇して取引を終えた。軟調な9月の雇用統計の発表で米経済への懸念が広がり、取引時間の早い段階は株価が値下がりしたが、エネルギーや素材株が買われ、終盤にかけて大きく持ち直した。写真は9月21日、NY証取で(2015年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 2日の米国株式市場は上昇して取引を終えた。軟調な9月の雇用統計の発表で米経済への懸念が広がり、取引時間の早い段階は株価が値下がりしたが、エネルギーや素材株が買われ、終盤にかけて大きく持ち直した。
ダウ工業株30種平均<.DJI>は200.36ドル(1.23%)高の1万6472.37ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数<.SPX>は27.54ポイント(1.43%)高の1951.36。ナスダック総合指数<.IXIC>は80.70ポイント(1.74%)高の4707.78だった。
週間ではダウとS&Pがそれぞれ約1%伸びた。ナスダックは約0.5%高だった。
米労働省が発表した9月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が14万2000人増にとどまり、伸びは市場予想の20万3000人増を大きく下回った。7、8月の数字も下方修正された。9月の失業率は5.1%と低水準にとどまった。
市場が見込む米連邦準備理事会(FRB)による12月利上げの確率は、統計発表前の44%から27%強へ下がった。米経済への懸念は強まったが、利上げ先送り観測が相場を押し上げた。
最近落ち込んでいたエネルギー株指数<.SPNY>は、原油価格の持ち直しに伴い4.01%上昇した。素材株指数<.SPLRCM>も2.41%上昇した。
騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では上げ2321で下げ753だった。ナスダックは上げ1930で下げ882だった。 米取引所の合算出来高は約83億株と、過去20営業日の平均である72億5000万株を上回った。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 16472.37(+200.36)
前営業日終値 16272.01(‐12.69)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 4707.78(+80.70)
前営業日終値 4627.08(+6.91)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1951.36(+27.54)
前営業日終値 1923.82(+3.79)