ニュース速報

ビジネス

リスク資産に新たな売り圧力、米雇用統計受け=ダブルラインCEO

2015年10月03日(土)07時42分

10月2日、米資産運用会社ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は、9月の米雇用統計が軟調だったことを受け、米株式のほかジャンク債などのリスク資産が新たな売り圧力にさらされる可能性があるとの見方を示した。写真は5月4日、ニューヨークで講演するガンドラック氏(2015年 ロイター/Brendan McDarmid)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米資産運用会社ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は2日、9月の米雇用統計が軟調だったことを受け、米株式のほかジャンク(投機的格付け)債などのリスク資産が新たな売り圧力にさらされる可能性があるとの見方を示した。

労働省が朝方発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者の増加数が14万2000人と、予想の20万3000人を大きく下回った。これを受け米国債に買いが入り、10年債利回りは2%を下回って推移している。

ガンドラック氏はロイターの電話インタビューに対し、世界的な経済成長は予想通りではなかったとの認識が出始めているとし、「リスク資産は新たな売りを浴び、こうした動きは世界的に見られると予想される」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)の金融政策については、同氏は5月以来、年内の利上げはないとの見方を崩していない。

同氏は「FRBが利上げに踏み切れば、すべてがうまく行っていると示唆されるため、利上げを望む声が多い」と指摘。「ただ実際はまったく逆で、FRBがこうした状況のなかで利上げに踏み切れば、事態の悪化を招くだけだ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

カナダ首相がフロリダ訪問、トランプ氏と会談へ

ビジネス

英中銀、危機時のノンバンクの脆弱性指摘 金融システ

ビジネス

中国11月製造業PMI、2カ月連続で50上回る 景

ビジネス

英中銀、貿易障壁の高まりによるリスク警告 借入コス
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 2
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える新型ドローン・システム
  • 3
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていたのか?
  • 4
    エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合…
  • 5
    バルト海の海底ケーブルは海底に下ろした錨を引きず…
  • 6
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 7
    「すぐ消える」という説明を信じて女性が入れた「最…
  • 8
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 9
    定説「赤身肉は心臓に悪い」は「誤解」、本当の悪者…
  • 10
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを…
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 4
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 5
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 6
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 7
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 8
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 9
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていた…
  • 10
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中