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リスク資産に新たな売り圧力、米雇用統計受け=ダブルラインCEO
10月2日、米資産運用会社ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は、9月の米雇用統計が軟調だったことを受け、米株式のほかジャンク債などのリスク資産が新たな売り圧力にさらされる可能性があるとの見方を示した。写真は5月4日、ニューヨークで講演するガンドラック氏(2015年 ロイター/Brendan McDarmid)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米資産運用会社ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)は2日、9月の米雇用統計が軟調だったことを受け、米株式のほかジャンク(投機的格付け)債などのリスク資産が新たな売り圧力にさらされる可能性があるとの見方を示した。
労働省が朝方発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者の増加数が14万2000人と、予想の20万3000人を大きく下回った。これを受け米国債に買いが入り、10年債利回りは2%を下回って推移している。
ガンドラック氏はロイターの電話インタビューに対し、世界的な経済成長は予想通りではなかったとの認識が出始めているとし、「リスク資産は新たな売りを浴び、こうした動きは世界的に見られると予想される」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)の金融政策については、同氏は5月以来、年内の利上げはないとの見方を崩していない。
同氏は「FRBが利上げに踏み切れば、すべてがうまく行っていると示唆されるため、利上げを望む声が多い」と指摘。「ただ実際はまったく逆で、FRBがこうした状況のなかで利上げに踏み切れば、事態の悪化を招くだけだ」と述べた。