ニュース速報

ビジネス

政策の正常化開始、今が適切な可能性=米セントルイス連銀総裁

2015年03月26日(木)18時52分

 3月26日、米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、金融政策の正常化開始時期について、今が適切な可能性があるとの認識を明らかにした。写真は、米セントルイス地区連銀のブラード総裁、2月撮影(2015年 ロイター/Lucas Jackson)

[フランクフルト 26日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は26日、金融政策の正常化開始時期について、今が適切な可能性があるとの認識を明らかにした。

総裁は、フランクフルトで行う講演原稿のなかで「米金融政策の正常化を開始するのは、今が適切な時期である可能性がある」と述べた。

また、米経済は既に正常化したとの見方を示した上で「金融政策を一部正常化したとしても、依然として極めて緩和的だ」と強調した。

ブラード総裁は、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たないが、討議には参加する。早めの利上げを持論としている。

総裁は、FRBが今月17─18日開催のFOMC後に発表した声明から「(利上げに)忍耐強くなれる」という文言を削除したことについては、「標準的な」政策決定に戻ることが可能になったと指摘した。

総裁は「声明から『忍耐強く』という文言を削除したことによって、(FOMCは)より標準的な金融政策決定に戻ることができる。つまり、会合ごとに適切な政策金利を決定するということだ」と述べた。

FRB当局者らのほぼ全員が、今年年内の利上げ実施を想定しているものの、具体的な利上げ開始時期については、意見が分かれている。

*内容を追加して再送しました。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪中銀、デジタル通貨はホールセール向け優先と決定

ワールド

IMF、ロシアとの協議を無期限延期

ビジネス

エールフランス、ベイルート・テルアビブ便の運航停止

ビジネス

シェブロンCEO、米政府のエネルギー政策は天然ガス
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...試聴した「禁断の韓国ドラマ」とは?
  • 2
    エリザベス女王とフィリップ殿下の銅像が完成...「誰だこれは」「撤去しろ」と批判殺到してしまう
  • 3
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 4
    地震の恩恵? 「地震が金塊を作っているかもしれない…
  • 5
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 6
    浮橋に集ったロシア兵「多数を一蹴」の瞬間...HIMARS…
  • 7
    原作の「改変」が見事に成功したドラマ『SHOGUN 将軍…
  • 8
    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「…
  • 9
    バルト三国で、急速に強まるロシアの「侵攻」への警…
  • 10
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは...」と飼い主...住宅から巨大ニシキヘビ押収 驚愕のその姿とは?
  • 3
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢な処刑」、少女が生き延びるのは極めて難しい
  • 4
    キャサリン妃とメーガン妃の「ケープ」対決...最も優…
  • 5
    【クイズ】自殺率が最も高い国は?
  • 6
    ロシア空軍が誇るSu-30M戦闘機、黒海上空でウクライ…
  • 7
    アメリカの住宅がどんどん小さくなる謎
  • 8
    北朝鮮で10代少女が逮捕、見せしめに...試聴した「禁…
  • 9
    キャサリン妃、化学療法終了も「まだ完全復帰はない…
  • 10
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 4
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 5
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 6
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 7
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
  • 8
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 9
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 10
    止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中