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欧州市場サマリー(24日)

2015年03月25日(水)04時43分

[24日 ロイター] - <為替> ドルがユーロに対して再び上昇。欧米で金融政策の方向性が異なり、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げを行うとの見方が追い風となった。ただ、先週の連邦公開市場委員会(FOMC)声明が、引き続きドルの重しとなった。

<ロンドン株式市場> 反落。FT100種総合株価指数<.FTSE>は一時約0.4%上昇の7065.08ポイントまで上昇し、取引時間中の過去最高値を更新したが、終盤になって失速した。

朝方発表された2月の英消費者物価指数(CPI)は前年同月比横ばいとなり、1989年の現行方式の統計開始以来、初めて伸び率がゼロとなった。原油や食品のほか、ラップトップコンピューターなどの価格が下落した。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は当面低金利を維持するとの見方が広がり、相場を押し上げた。

個別銘柄では建材販売大手ウルズリーが2.7%下落。上半期決算が市場予想を下回ったことが嫌気された。

<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。朝方発表されたドイツとフランスの購買担当者景気指数(PMI)が底堅かったことが好感された。

FTSEユーロファースト300指数<.FTEU3>は4.12ポイント(0.26%)高の1604.36で取引を終えた。前週末につけた約7年ぶりの高値水準に迫った。DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は32.31(0.87%)高の3731.35だった。

ドイツのクセトラDAX指数<.GDAXI>は0.92%上昇し、他の主要市場の株価指数をしのぐ伸びとなった。

一方、3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が11カ月ぶりの低水準となったことが嫌気され、STOXX欧州600鉱業株指数<.SXPP>は1.16%下がった。

<ユーロ圏債券> ギリシャの国債利回りが大幅低下し、2年物は約1週間ぶりの水準をつけた。ギリシャ政府が来週30日までに包括的な改革案をユーロ圏に提出する方針を示したことで、支援協議がまとまるとの期待が膨らんだ。

また 欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が25日にギリシャ銀の資本増強向け資金12億ユーロについて、返還の可能性を検討すると伝わったことも追い風となった。

ギリシャ2年債利回りは約200ベーシスポイント(bp)低下し、20%の節目を割り込んだ。10年債利回りは60bp低下の10.98%。

他のユーロ圏国債は総じて利回りが上昇した。3月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値が堅調な内容だったことに加え、オランダ、スペインによる新発債の供給が背景にある。

スペイン10年債利回りは3bp上昇の1.30%。

ロイター
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