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日経平均は3日ぶり反落、利食い先行後は下げ渋る
3月19日、日経平均は3日ぶりに反落した。米FOMCの結果を受けた円高進行が重しとなったほか、短期的な過熱感が意識され、利益確定売りに押された。写真は株価ボードを眺める男性、1月撮影(2015年 ロイター/Issei Kato)
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けたドル安/円高の進行が重しとなったほか、短期的な過熱感が意識され、利益確定売りに押された。
もっとも下値では押し目買いなどが入り、次第に下げ幅を縮小。ドル/円
小幅安でスタートした日経平均は、需給面での安心感などを支えにプラス圏に転じ、新高値となる1万9557円17銭まで上昇。取引時間中にドルが120円を割り込むと先物に仕掛け的な売りが強まり、日経平均は一時231円安となった。
ただ「下がれば日銀などによる買いが期待されるほか、個人投資家の押し目買い意欲も強い」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)との声が聞かれ、売り一巡後は下げ幅を縮小。下値の堅さをみて、売り方も買い戻しに動いたという。
米FOMCのハト派的な内容を受けドル安に振れた為替が日本株売りのきっかけとなったが、日本株に対する先高感は根強い。
大和証券ストラテジストの弘中孝明氏は「ドル高の方向性は変わらず、為替のサポート材料がはく落したわけではない。日米の金融政策の方向性の違いからバリュエーションの拡大余地は米国株より日本株の方が大きいとみられ、日本株は米国株を上回るパフォーマンスが期待できる」とみている。
個別銘柄では、シャープ<6753.T>が続伸。人員削減に踏み切るとの報道を材料視した。関係筋がロイターに述べたところによると、同社は国内外で計6000人の人員削減を行う方針を固めた。
DeNA<2432.T>は連日でストップ高比例配分。任天堂<7974.T>は一時2011年4月以来となる2万円台を回復したが、買い一巡後は利益確定売りに押された。前日に含み益拡大への期待から買われた京都銀行<8369.T>は反落した。
東証1部騰落数は、値上がり471銘柄に対し、値下がりが1283銘柄、変わらずが115銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 19476.56 -67.92
寄り付き 19514.64
安値/高値 19312.7─19557.17
TOPIX<.TOPX>
終値 1575.81 -6.65
寄り付き 1581.79
安値/高値 1564.42─1585.84
東証出来高(万株) 226673
東証売買代金(億円) 29453.72
(杉山容俊)