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日経平均は反発、欧米株高の流れ波及し上値追い

2015年03月17日(火)12時00分

 3月17日、前場の東京株式市場で日経平均は反発。取引時間中としては2000年4月17日以来、約15年ぶりに1万9400円台を回復した。東京証券取引所で13日撮影(2015年 ロイター/YUYA SHINO)

[東京 17日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反発。取引時間中としては2000年4月17日以来、約15年ぶりに1万9400円台を回復した。前日に欧米株式市場の主要指数が上昇したことを受け、緩和マネーを背景とする株高の流れが日本株にも波及した。

賃上げやROE(株主資本利益率)改善など企業側に変化の兆しが出てきたことも材料視された。

16日の欧州株式市場でドイツDAX<.GDAXI>が過去最高値を更新。米国市場ではダウ工業株30種が200ドルを超す上昇となるなど欧米株が軒並み上昇した。日本株については、緩和マネー流入や公的年金の買いなど需給要因が株高を支えているほか、賃上げに伴う国内景気の回復期待も強い。

市場では「国内機関投資家の間で買わざるリスクが意識されている。企業側がROEを高める方向で動いていることから、業績相場への移行も視野に入れつつ買い上がっている状況だ」(中銀証券本店営業部次長の中島肇氏)との声が出ていた。

1万9400円台では高値警戒感も意識され、買い一巡後は売り買いが交錯する展開となったが、日本株で時価総額トップのトヨタ自動車<7203.T>が約8年ぶりに上場来高値を更新。市場の強気ムードを支えた。

個別銘柄では、長瀬産業<8012.T>が反発。同社は16日、発行済み株式総数の7.95%に相当する1100万株を3月30日に消却すると発表した。再放出などの潜在的な需給懸念が後退した。半面、ファンコミュニケーションズ<2461.T>は続落。16日に発表した2月度月次売上高は前年同月比12.2%増となったが、1月の伸び率(同17.9%増)から鈍化し懸念が広がっている。

東証1部の騰落数は、値上がり1007銘柄に対し、値下がりが685銘柄、変わらずが173銘柄だった。

日経平均<.N225>

前場終値 19411.57 +165.51

寄り付き 19425.89

安値/高値 19373.39─19428.52

東証出来高(万株) 93668

東証売買代金(億円) 11481.00

(河口浩一)

ロイター
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