ニュース速報

ビジネス

ユニチャーム15年12月期は最高益更新へ、海外で20%成長見込む

2015年02月12日(木)13時15分

[東京 12日 ロイター] - ユニ・チャーム <8113.T>は12日、2015年12月期は決算期を合わせた調整後の前期と比べ、14.1%増収、12.8%の営業増益を計画していると発表した。過去最高益更新となる。前年に停滞した中国での売上高が回復傾向にあり、国内での5%成長に対し、海外では20%の高い成長を見込んでいる。

高原豪久社長は会見で「14年度は国内が好調で中国が停滞した年だった」と振り返った。しかし、中国は10―12月期に売上高が25%増と伸び「今年も20%以上の売上げ成長を達成したい」とした。

また、同社は90%以上が原油由来の原材料となっており、原油安は原材料コスト安に結び付く。15年12月期については、営業利益で15億円程度のプラス要因になっているという。

ベビー用紙おむつや生理用品を中心に訪日外国人による需要が伸びている。同社関係者によると、14年のインバウンド消費は前年比3倍になったという。こうしたインバウンド消費と国内からの「メイド・イン・ジャパン」商品の輸出は、今年計10%の伸びを計画している。

高原社長は「10%増は、既存の生産設備の生産性を上げることで対応できる。ただ、これは一過性のものではない。メイド・イン・ジャパンの価値を最大限アピールできるように国内での供給体制を準備していくことは中期的な課題」とした。

同社は前期から12月決算に決算期を変更しており、前期は9カ月の変則決算となっている。

(清水律子)

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

OPEC、25年までの世界石油需要予想を2カ月連続

ワールド

ヨルダン川西岸の米女性、「意図せず」殺害の可能性=

ワールド

ロシア、ウクライナ東部で前進 停戦交渉の可能性なし

ワールド

独仏英、イラン制裁へ ロシアへの弾道ミサイル供与を
MAGAZINE
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
特集:ニュースが分かる ユダヤ超入門
2024年9月17日/2024年9月24日号(9/10発売)

ユダヤ人とは何なのか? なぜ世界に離散したのか? 優秀な人材を輩出した理由は? ユダヤを知れば世界が分かる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    クルスク州「重要な補給路」がHIMARASのターゲットに...ロシアの浮橋が「跡形もなく」破壊される瞬間
  • 2
    非喫煙者も「喫煙所が足りない」と思っていた──喫煙所不足が招く「マナー違反」
  • 3
    【クイズ】世界で最も競技人口が多いスポーツは?
  • 4
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 5
    トランプの勝利確率は6割超、世論調査では見えない「…
  • 6
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 7
    共和党の重鎮チェイニー父娘、党内の反トランプ派に…
  • 8
    伝統のカヌーでマオリの王を送る...通例から外れ、王…
  • 9
    米国内でのスパイ摘発が在米中国人社会に波紋...米当…
  • 10
    米大統領選でトランプ・バンス陣営を襲う「ソファで…
  • 1
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 2
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン」がロシア陣地を襲う衝撃シーン
  • 3
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
  • 4
    【現地観戦】「中国代表は警察に通報すべき」「10元…
  • 5
    「令和の米騒動」その真相...「不作のほうが売上高が…
  • 6
    エルサレムで発見された2700年前の「守護精霊印章」.…
  • 7
    「私ならその車を売る」「燃やすなら今」修理から戻…
  • 8
    強烈な炎を吐くウクライナ「新型ドローン兵器」、ロ…
  • 9
    メーガン妃の投資先が「貧困ポルノ」と批判される...…
  • 10
    世界最低レベルの出生率に悩む韓国...フィリピンから…
  • 1
    ウクライナの越境攻撃で大混乱か...クルスク州でロシア軍が誤って「味方に爆撃」した決定的瞬間
  • 2
    寿命が延びる「簡単な秘訣」を研究者が明かす【最新研究】
  • 3
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 4
    電子レンジは「バクテリアの温床」...どう掃除すれば…
  • 5
    ハッチから侵入...ウクライナのFPVドローンがロシア…
  • 6
    年収分布で分かる「自分の年収は高いのか、低いのか」
  • 7
    日本とは全然違う...フランスで「制服」導入も学生は…
  • 8
    「棺桶みたい...」客室乗務員がフライト中に眠る「秘…
  • 9
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレ…
  • 10
    ウクライナ軍のクルスク侵攻はロシアの罠か
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中