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アルゼンチン、通貨防衛策を発表 インフレ率加速
2019年04月17日(水)08時33分
[ブエノスアイレス 16日 ロイター] - アルゼンチン国家統計センサス局は16日、3月のインフレ率が3カ月連続で加速したことを明らかにした。
これを受け、同国中銀は、新たなインフレ対策と通貨防衛策を発表した。
3月のインフレ率は前月比4.7%、前年比11.8%。過去12カ月のインフレ率は54.7%。
XPインベストメンツの新興市場担当チーフストラテジスト、アルベルト・ベルナル氏は「非常に悪い数字だ」と指摘。中銀は通貨防衛のため、高金利の維持を迫られるだろうとの見方を示した。
アルゼンチンは昨年以降、インフレ対策の導入を進めている。昨年のインフレ率は47.6%。消費者の購買力が低下し、マクリ政権の支持率は落ち込んでいる。
金融市場の混乱にも見舞われており、ペソは対ドルで急落。金利の引き上げを迫られている。
中銀のサンドレリス総裁は、インフレ統計発表後の会見で、インフレ率が4月から低下し始めると予想。金融政策の「縮小バイアス」を強化する方針も示し、為替介入を行わないペソの取引バンドを年末まで固定するとともに、取引バンドを上回るペソ高となった場合も、6月末まではドル買いを見送る方針を示した。
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