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ForeignPolicy.com 外交エディター24時
ビルマ軍政を潤す中国の翡翠熱
先週、ますます裕福になる中国のブルジョワ層が買いたがる奇妙な品々を紹介した。そのなかで、特定の商品に対する中国人の執拗なほどの購買欲が広い社会にもたらす影響についても解説した。そうした商品の一つが、「みどりの黄金」と呼ばれる翡翠だ。癒しの効果があるとして何千年も皇帝にあがめられてきたが、ブルジョワが殺到したために価格が高騰している。
だが中国人の翡翠好きは、人権団体からも米政府からも批判されてきた。翡翠はビルマの軍事政権の資金源になっているからだ。
ビルマ産の宝石の不買運動を業界全体に広げようとしているシカゴの宝石商、ブライアン・リバーによれば、ビルマは世界でも最悪の圧政国家の一つであり、翡翠のうちでも硬くて最も希少価値が高いジェイダイトを何千トンももっている。
ビルマの軍事政権のジェイダイト貿易の封じ込めを狙ったアメリカの宝石禁輸措置も、中国人の旺盛な購買欲を抑える役には立たない。米政府監査院(GAO)によると、ビルマ産のジェイダイトは「主として中国が採掘し、加工し、消費している」という。
──ジャレド・モンドシャイン
[米国東部時間2010年11月2日(火)13時25分更新]
Reprinted with permission from "FP Passport", 4/11/2010. ©2010 by The Washington Post Company.
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